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「キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道」がグランドオープン キロロリゾートも開業25周年
マリオット・インターナショナルは12月1日、北海道・キロロリゾートに「キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道」をグランドオープンした。12日にはキロロリゾートも開業から25周年を迎えた。
メインロビーは「キロロの原風景”自然との共鳴”」がテーマ。温かい場を作るため、木、石、ウールやレザー、ロートアイアン、火、雪の結晶、木々、動物たちを用い、暖炉も配した。客室は「日本のアルペンリゾート」をテーマに北海道の文化を取り入れており、英国王室御用達のスランバーランド社のベッドとマットレス、スタッキングベッドを導入することで、3名以上でも快適に利用できるようにした。北海道アイヌ協会の協力のもと、村の守り神である「ふくろう」や山々をモチーフとしたアイヌのデザインも随所に取り入れている。
キロロリゾートは1991年12月にオープンし、25周年を迎えた。2012年にプロパティ・パーフェクトがタイから初めての北海道への直接投資として買収しており、2015年には敷地内に有する2つのホテルをスターウッドホテル&リゾート(現マリオット・インターナショナル)の2つのブランドにリブランドし、「シェラトン北海道キロロリゾート」「キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道」をオープンしている。2015年には「シェラトン北海道キロロリゾート」の改修完了しており、2016年には一時的に営業を休止し、「キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道」の改修を行った。
プロパティ・パーフェクトの買収と同年には、新千歳空港にタイ国際航空が直行便を就航。nzski、パウダーアライアンス、スキーリゾートビジネスアソシエーションオブコリアとの戦略的提携により、外国人観光客の誘致も積極的に行っている。スターウッド・プリファード・ゲスト(SPG)会員への訴求を行うことで、欧米からの利用者も増えたという。
6つのレストランをリニューアルし、ビュッフェレストランの「POP」では麺専用のライブクッキングコーナーを新設。赤井川のそば粉を使用した蕎麦、北海道小麦を使用したうどんやラーメンを提供。「アルパイン ブラッセリー」ではアルプス料理を提供するオールデイダイニングで、夜はチーズフォンデュや地元、余市のワインも楽しむことができる。また、100%源泉かけ流しのキロロ温泉も日本の伝統的な温泉をイメージしてリニューアルした。
2015年のキロロリゾート利用車のうち、日本人は84%で残りの16%は外国人。外国人の割合は、東アジアが34%、東南アジアが20%、オセアニアが18%、ヨーロッパが15%、北米が7%だという。国別では、オーストラリア、タイが多い。
マリオット・インターナショナルによると、世界の独立系のホテルのうちアップスケール以上のホテルは26,000軒以上で、近年、独創的な他とは違う体験を求めるミレニアム世代の増加やオンライン旅行代理店(OTA)の進出で、独立系ホテルのニーズが増しているという。SPG会員などへの調査では、回答者のうち89%が独立系ホテルの滞在に興味があり、70%が実際に利用、68%がロイヤリティプログラムを独立系ホテルで使えるといいと回答している。ホテルのオーナーは、リーズナブルなコストでマリオット・インターナショナルへの加盟やシステムの利用ができることを求めるとともに、独立性を保ちながら膨大な顧客へのアクセスしたいとの希望があり、そのような中で、”敬意(トリビュート)”という意味合いを持つ、「トリビュートポートフォリオ」ブランドが誕生した。2016年までにすでに予測を上回る30軒のホテルと契約を行っており、2020年までに100軒との契約締結を目指す。2017年には6軒のホテルが開業する見通し。
キロロリゾートは、21のスキーコースを有する、道内最大のスキーリゾート。モーグルコースや子供向けのスノーパーク、スキーレッスンなどのほか、屋内プール、アミューズセンターなど多彩な設備を有する。新千歳空港から車で約90分、小樽市内から車で40分で、JR小樽築港駅との間は無料シャトルバスも運行している。