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【搭乗レポート】東京/成田〜シカゴ/アメリカン航空 AA154便(エコノミークラス)
アメリカン航空の東京/成田発シカゴ行き、AA154便に搭乗したのでレポート。
東京/成田発シカゴ行きは、全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、ユナイテッド航空、アメリカン航空の4社がそれぞれ1日1便を運航している。JALは午前出発で、残る3社は夕方に出発する。東京/羽田〜シカゴ線はANAも運航しており、東京とシカゴは1日5便で結ばれている。ANAとユナイテッド航空、JALとアメリカン航空はそれぞれ共同運航(コードシェア)を行っており、利便性も高い。
今回は運賃が割安だったことや、乗継便の利便性が高かったこと、JALグローバルクラブ(JGC)の特典が利用できることから、アメリカン航空を選択した。
アメリカン航空は、成田空港の第2ターミナルを発着しており、チェックインカウンターは「E」を使用していた。定刻より3時間少々早い、午後2時半頃にチェックインを済ませる。同日は午前中のダラス行きが大幅に遅延しており、夜発に変更されていた。その影響もあってか満席とのことだった。搭乗券は乗継便を合わせて2枚で、ラウンジのインビテーションなどは発券されない。搭乗券の提示で利用できるとのことだった。
ワンワールドのプライオリティレーンから荷物検査を済ませ、スムーズに出国した。
アメリカン航空は、成田空港第2ターミナル本館2階にラウンジ、「アドミラルズクラブ」を設置している。ワンワールドのサファイア会員以上であれば、その他のラウンジの利用も可能なので、今回はJALの「サクララウンジ」を利用した。シャワーブースも豊富で、食事の種類も多いのでおすすめ。
ゲートは84番で、サテライト側だった。アメリカン航空の夕方に出発する、ダラス、ロサンゼルス、シカゴ行きの全3便は、ほとんどがサテライト側からの出発。本館のラウンジを利用している場合は時間に余裕を持っておきたい。
搭乗順は9つのグループに分けられており、今回はワンワールドサファイア会員なので「3」だった。ファーストクラス利用者は「1」、ワンワールドエメラルド会員は「2」、一般の乗客は「6〜8」となる。成田空港では「1〜4」までは全てのグループの搭乗が可能になった後でも優先レーンとして開けているのでスムーズに搭乗することができた。最後の方に搭乗したため、ほとんど荷物棚が埋まっていたので、荷物が多い場合には早めの搭乗を心がけたい。今回はリュックサック1つだったものの、バルクヘッドの座席なので全ての荷物を棚に収める必要があり、少し苦労した。
枕とブランケットは一つになって袋に入った状態で各座席にセットされていた。
機材はボーイング787-8型機。エコノミークラスは「3-3-3」配列で、前方は「メインキャビン・エクストラ」として、座席はエコノミークラスと同じであるものの、前後間隔が広めになっている。アメリカン航空ではボーイング787-9型機からプレミアムエコノミーの導入を進めており、日本線でも導入される予定。「メインキャビン・エクストラ」は、JGCなどのワンワールド上級会員は、予約後すぐに無料で指定できる。今回はちょうど前が壁のバルクヘッドの通路側という、とても良い座席をゲットできた。日本人客室乗務員は3名乗務していた。
10分の早発がアナウンスされていたものの、結局は定刻より7分早い、午後5時48分に出発。離陸後約1時間少々で飲み物とおつまみが配布され、その後1時間ほど経ったところで夕食が提供された。前方から順なので、できるだけ前の座席のほうが早くに食事ができる。
選択肢はポークとシュリンプの2種類。メニュー等は配られないので、シュリンプを頼んだらシーフードグラタンのようなものが出てきた。米系航空会社の機内食に多くの期待をしていないので、可もなく不可もなしというところだったのだが、ラップを剥がそうとすると、水滴で手がベタベタになってしまうのはなんとかしたほうが良いと思った。味付けは大味で、個人的には若干塩辛く感じた。カップでのドリンクのほか、小さいサイズのクリスタルガイザーのボトルも配布される。
シートポケットには機内誌2冊と安全のしおりがあった。英語なので、読めない人には関係ない。新聞は夕刊が配布されていたので、暇つぶしに困ると思ったら先にもらっておくと良い。
シートテレビにはリアルタイムでテレビ番組が視聴できる「ライブTV」もあったが、日本語のチャンネルはない。映画や音楽番組は日本語にも対応している。映画の吹き替え版の数は少ないものの、字幕版は豊富にある。
機内ではインターネットサービスも提供していた。パナソニックアビオニクスがサービスを提供しており、2時間12米ドル、4時間17米ドル、フライト中無制限は19米ドルという微妙な値付け。2時間にしようか、4時間にしようか悩んでいたところで結局使わなかった。
到着の1時間30分前となる、日本時間午前4時過ぎに朝食が配布される。チキンとフレンチトーストの2種類で、フレンチトーストを選択。量は控えめだった。ここでも小さいサイズの水のボトルが配布される。
シカゴ・オヘア国際空港へは、定刻より8分早く到着した。
アメリカン航空の到着便はターミナル5で、入国審査や荷物の受け取りを済ませる。出発便はターミナル3を使用するため、乗り継ぎの場合はシャトルに乗る必要がある。ターミナル3はコンパクトで、比較的歩く距離は少なかった。空港内の案内は、到着前にモニターで流れるので迷うことはないだろう。乗継便までの時間が1時間少々であることが気がかりだったものの、杞憂だった。
日本人客室乗務員も多く、サービスのクオリティも高いと感じた。総合すると可もなく不可もなしといったところで、何が一番優れているかと言われれば、あまりよくわからなかった。空港のラウンジは改修作業などを行っており、プレミアムエコノミーの導入も含めて、今後に期待したい。