エールフランスKLM、パリとアジアを結ぶLCC設立へ 2017年秋を予定

エールフランスKLMは現地時間の7月17日、新会社の設立に対する方針が、パイロットによる労働組合で承認されたと発表した。

同社は2016年11月3日より、パリを拠点にアジア線の運航を行う新たな格安航空会社(LCC)として、「Boost(ブースト)」の設立を計画していた。労働組合による協議は6月20日から7月17日の間に行われ、エールフランスKLMのパイロットの78%以上が計画に同意する結果となった。事業開始は2017年秋を見込んでおり、10の長距離路線と18の短距離路線での運航を予定している。同社はこの新たな格安航空会社の設立によりグループの再建を狙う。

エールフランスKLMのジャン-マルク・ジャナイヤック最高経営責任者(CEO)は、「私はエールフランス航空のパイロットによって示された責任の精神に敬意を表する。この同意は長い交渉の結果であり、会社と全ての労働者の利益にとって好都合な、バランスの取れた妥協に達した。」と述べた。

エールフランスKLMでは、LCCとの競争力強化のため、ヨーロッパ内の短距離線をリージョナル航空会社のHop!に移管している。ヨーロッパの長距離線を運航するLCCは、ノルウェー・エアシャトルやルフトハンザ・ドイツ航空傘下のユーロウィングスなどがある。

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