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ジャンボ機の魅力を堪能できる、デルタ航空博物館の「747エクスペリエンス」を訪れた【レポート】
アトランタ国際空港近くのデルタ航空博物館(DELTA FLIGHT MUSEUM)で、現地時間3月28日より公開を開始した、ボーイング747-400型機1号機(機体記号:N661US、6301号機)を改装した「747エクスペリエンス(747 Experience)」。公開から間もない4月8日に訪れた。
筆者は前日の夕方にアトランタに到着。翌日に「747エクスペリエンス」の開館に合わせて昼頃にデルタ航空博物館に向かう予定だったため、空港近くの「クラウン プラザ ホテル アトランタ エアポート」に宿泊した。空港からは無料シャトルが出ているので便利だ。翌日はホテルからUberやタクシーで向かうのが良いと事前にデルタ航空の広報の方におすすめされていたので、同方向に向かう人と乗り合いとなる「Lyft Line」で向かったところ、所要時間はわずか5分、料金は4.38米ドルだった。
見学後に「World of Coca-Cola」に向かった際には、同じく「Lift Line」で11.1米ドルかかったため、市内からの移動もリーズナブル。宿泊料金を考えると空港近くのほうがより安上がりだ。ちなみにアトランタにはホステルような割安な宿泊施設がなかった。
デルタ航空博物館は、アトランタのデルタ航空本社に隣接している、68,000平方メートルの広さを誇る博物館。
1995年にオープンし、1929年のデルタ航空初の旅客便に使用された航空機に近い型のトラベルエアー6Bセダン機、従業員とボランティアが修復作業を行ったDC-3型機などを展示している。その中で新たに追加されたのが、ボーイング747-400型機だ。展示にあたり、デルタ航空博物館、デルタ航空基金、デルタ航空、従業員が数百万米ドルを拠出したという。
6301号機は、ボーイング747-400型機のローンチカスタマーのノースウエスト航空が1989年12月に初めて運航を行い、2015年9月9日のホノルル発アトランタ行きを最後に引退した。飛行距離は約9,800万キロに及んだという。
機内は、メインデッキの大部分の座席や荷物棚は取り外されて開放的な空間に生まれ変わっている。
メインデッキに設置されている大型モニターでは、6301号機のラストフライトや2016年春のアトランタ国際空港からデルタ航空博物館への移送風景などを紹介しているほか、写真や資料など様々な展示が行われている。機体を移送する際には道路を横断させ、フェンスを取り外したり、段差を克服するといった様々な困難があったことがわかる。
天井はむき出しとなっており、アッパーデッキ部分後部の壁は取り払われて透明な壁になっている。床下や壁の奥、ワイヤー、客室の下の構造などを覗くこともできる。
一部エリアのビジネスクラス「デルタ・ワン」とエコノミークラスの座席、クルーレストはそのまま残されている。クルーレストはレトロな雰囲気で、寝台列車のよう。
エコノミークラスのテーブルを開くと、こんな遊び心も。
「デルタ・ワン」の座席は電動リクライニングでフルフラットにすることも可能だ。
コックピットにも入ることができる。人気が高く、記念撮影する人で行列ができていた。
トイレは扉が取り払われ、スケルトン状態になっている。ギャレーはそのままで、扉を開けて中を見ることもできる。
翼の上は歩く感覚を味わえる「ウィング・ウォーク」として整備した。テラスのようで、機体に触れることもできる。
機体の外にも観るべきところがたくさんある。車輪や翼、エンジンも間近で眺めることができる。
機内は、企業の集まりやディナーイベント、撮影用のセットとしても貸し出される予定だという。