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JAL、フィンテックに参入 SBIグループと持株会社と事業会社設立
日本航空(JAL)とSBIホールディングスは、共同持ち株会社のJAL SBIフィンテックを設立した。出資比率はJALが51%、SBIグループが49%となる。JALにとって9年ぶりの子会社設立となる。
共同事業の第1弾として、JAL、JAL SBIフィンテック、住信SBIネット銀行の3社で共同事業会社となるJALペイメント・ポートを設立する。出資比率はJALが51%、SBIグループが49%となる。2018年度に国際ブランド・プリペイド事業に参入する。
事前に入金した金額内で、国際ブランドの加盟店で買い物ができる与信が不要のカードで、スマートフォンでの米ドルやユーロなど複数通貨への外貨両替や、日本円や両替した外貨での支払い、両替した外貨を海外のATMで引き出すこともできる。利用額に応じてマイルも付与する。両社で国際ブランドのプリペイドカードを発行することで、ユーザビリティを高めることができ、利用者に新たな価値を提供できるとした。
JALは、SBIグループが出資、連携する企業と協業し、フィンテックを活用した決済手法や資産形成など、利用者のニーズに応じたサービスを提供していく。ロボアドバイザー運用サービスを提供するお金のデザインなどとの連携を模索する。
提携はJALから数社に打診し、SBIグループとの提携を決めた。JAL SBIフィンテックの資本金は4,500万円、JALペイメント・ポートの資本金は4,000万円で、事業開始時には3億9,000万円までの増資を予定している。いずれも代表取締役社長には仁司哲氏と井上史章氏が就任した。JAL SBIフィンテック、JALペイメント・ポートともに、JALの連結子会社となる。
JALグループの国内線旅客数は3,257万人、国際線旅客数は839万人、JALマイレージバンクの会員数は3,170万人。SBIグループはSBI証券、SBI損保などの金融事業を手がけ、2,200万人の顧客基盤を持ち、特に若年層を中心に顧客を拡大しており、年平均12.6%成長しているという。SBIグループは、フィンテックファンドを2015年12月に設立し、AIやブロックチェーン分野に投資している。アメリカのCBインサイトに、最もアクティブな投資家であると評価されているとした。