JAL、齋藤ウィリアム浩幸氏の執行役員退任を発表 ブロガー山本一郎氏が経歴詐称など指摘

日本航空(JAL)は、デジタルイノベーション推進部担当執行役員(非常勤)の齋藤ウィリアム浩幸氏が12月22日付けで退任すると発表した。

齋藤ウィリアム浩幸氏は1971年生まれの46歳。JALが発表した経歴では、カリフォルニア大学リバーサイド校に入学し、カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部を卒業。大学在学中に設立したI/O Softwareをマイクロソフトへ売却した経歴を持つ。2013年には内閣府参与、2016年10月には経済産業省参与に任命されているとしていた。

JALは今年6月1日付でデジタルイノベーション推進部を新設し、齋藤ウィリアム浩幸氏を招聘していた。JALの中期経営計画では、ITなどの先進技術を活用し、既存事業の改善や革新し、新たな収益減を確立する方針などを発表している。現在デジタルイノベーション推進部副担当の執行役員の西畑智博氏が担当を引き継ぐ。

齋藤ウィリアム浩幸氏については、ブロガーで起業家の山本一郎氏が12月9日と15日付けのヤフーニュース個人の記事で、アメリカ・カリフォルニア州での医師免許を取得したとみられないことや、東京電力福島原子力発電所事故調査委員会の最高技術責任者(CTO)は存在しないといった経歴詐称などの様々な問題を指摘していた。

齋藤ウィリアム浩幸氏は12月21日に更新したブログ記事で、カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部を卒業し、医師免許を取得した事実はないことを明らかにした。カルフォルニア大学リバーサイド校を卒業するに値する単位数を取得したかどうかについても確証が持てないため、問い合わせをしているという。マイクロソフトへI/O Softwareを売却したという事実はないものの、知的財産などの技術情報を有償で譲渡し、大多数の技術者はマイクロソフトへ移籍したという。記事では「関係各所の皆様にご迷惑をおかけしたこと、皆様の信頼を裏切る結果となってしまったことを深くお詫び申し上げます。」と謝罪している。

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