スプリング・ジャパン、東京/成田〜札幌/千歳線で増便 計12便
フィンエアー、札幌/千歳〜ヘルシンキ線就航 高橋道知事「日本と欧州結ぶゲートウェイに」
札幌/千歳〜ヘルシンキ線の就航を12月に予定しているフィンエアーは4日、北海道庁において、北海道と日本航空(JAL)との共同記者会見を行なった。
フィンエアーは1983年、日本と欧州とを結ぶ世界初の直行便として東京/成田〜ヘルシンキ線を開設。その後、大阪/関西・名古屋/中部・福岡線を開設し、今回の札幌/千歳線は5番目の日本路線となる。札幌/千歳〜ヘルシンキ線は、現地時間12月15日(札幌/千歳発は16日)から2020年3月27日まで、週2便を運航する計画。
フィンエアーのミッコ・トゥルティアイネン グローバルセールスグローバルセールス担当副社長は会見で、「北海道は印象的な冬景色、スノーアクティビティなどを提供できる都市」と述べ、「弊社の利用客からは札幌就航に対して熱烈な反響が寄せられている。札幌、北海道をさらに世界にアピールできる絶好のチャンス」と強調した。欧州において知名度が高まっているニセコを中心としたスキーリゾートへのアクセスを訴求していくという。また、同社はヘルシンキ空港をハブとして欧州100都市以上にネットワークを展開しており、「道民の皆さんも、ヘルシンキを経由して欧州各都市に訪問してほしい」と、双方向の往来拡大に期待を寄せた。
同路線においてコードシェアを行うことを発表しているJALの山崎賢太郎 北海道地区支配人は、「共同事業(JV)を行なう中、路線が加わることは嬉しい。必ず双方向の交流に貢献できるものと思う」と歓迎。日本国内線と合わせることで、北海道はもとより、東北からフィンランドをはじめとして欧州各国への送客を拡大させたいと意気込みを示した。インバウンドについては、北海道胆振東部地震発生前の勢いに戻りつつあるとの認識を示し、今回の就航で「増加に弾みがつくと確信している」と述べた。
最後にあいさつに立った北海道の高橋はるみ知事は、「4〜5年前から誘致活動を行ってきた」と就航実現までの経緯を説明。高橋知事自身も2017年に日本支社を訪問したといい、「こうした働きかけが功を奏した」と感慨深げだった。北海道は地理的に日本で最も欧州に近いとことや、新千歳空港における国内線との接続が充実していることから、北海道が「日本と欧州を結ぶゲートウェイになりうる」と自信を持って述べ、就航をきっかけとして「さらに世界に広く北海道ブランドの浸透を図りたい」と語った。