ユナイテッド航空、サンフランシスコに世界2ヶ所目の新ラウンジ 年内には5ヶ所に

ユナイテッド航空は、サンフランシスコ国際空港で世界2ヶ所目となる「ユナイテッド・ポラリス・ラウンジ」を、現地時間4月25日(日本時間同26日)にお披露目した。4月30日にオープンする。

「ユナイテッド・ポラリス」は、2016年12月より導入した、新しいコンセプトの長距離国際線向けのビジネスクラスサービス。「ポラリス」とは、北極星を意味する。12,000時間以上の調査の結果、ビジネスクラスの利用者は機内での睡眠を重視していることを見出したという。機内での快適な睡眠のため、出発前から到着後まで一貫した体験を提供する。日本線では、東京/成田〜ニューヨーク/ニューアーク・サンフランシスコ線の2路線で新シートを搭載した機材でサービスを提供している。

広さは28,120平方フィートで、ターミナルビルの3階と4階部分の2階構造となっている。3階にはシャワールーム、4階には個室のビジネスセンター、ダイニングエリア、バーなどを設けた。座席数は440席で、19タイプの座席を備える。49席のシグネチャーシートは、「ユナイテッド・ポラリス」ビジネスクラスにインスパイアを受けたシートとなる。各所には流星群のような照明も配した。

USBポートと電源はそれぞれ492個を設置し、スマートフォンやパソコンなど複数の端末の同時充電にも対応する。ベイエリアのアーティストによる8点のアート作品も飾る。

レインシャワーも配置した8室のシャワールームや、5室のクワイエット・スイートでは、「ユナイテッド・ポラリス」ビジネスクラスと同様に、アメリカの高級百貨店サックス・フィフス・アベニュー(Saks Fifth Avenue)が協力したタオルや寝具、Soho House & Co.のCowshedのスパ製品を提供する。クワイエット・スイートでは、サンフランシスコに拠点を置くチョコレートメーカー、ギラデリのチョコレートもサービスする。

「ザ・ダイニング・ルーム(The Dining Room)」は36席を設け、巻き寿司やラーメン、チキンカツ弁当などの日本人にも馴染みがある食事のほか、「ユナイテッド・ポラリス・バーガー」などを提供する。

バーではベイエリアにインスパイアされたオークランドで1944年に考案された「Mai Tai」、1849年のカリフォルニア・ゴールドラッシュの時代に生まれた「Pisco Punch」など4種類のカクテルを用意する。アメリカ産のワインなども取り揃えた。

お披露目の式典では、マーク・クロリック(Mark Krolick)マーケティング担当副社長が挨拶。オスカー・ムニョス(Oscar Munoz)最高経営責任者(CEO)がテープカットし、招待客や従業員とともに開設を祝った。

ユナイテッド航空の長距離線ファーストクラスとビジネスクラス利用者は出発前、乗り継ぎ時、到着時に利用できる。スターアライアンス加盟航空会社のファーストクラスとビジネスクラス利用者は出発時に利用できる。営業時間は午前6時30分から午前1時まで。場所はG92番ゲート近く。

「ユナイテッド・ポラリス・ラウンジ」は、6月にニューアーク、夏にヒューストン、秋にロサンゼルスに開設する計画。東京/成田や香港など、すでに開設を発表している空港では計画はあるものの、具体的な開業日は未定だという。

現在、サンフランシスコからは、東京/成田、香港、台北、北京、上海/浦東、シンガポール、ロンドン/ヒースロー、フランクフルトへ、「ユナイテッド・ポラリス」を搭載した機材を運航している。この他にも、東京/羽田と大阪/関西とサンフランシスコの間も結んでいる。

7月以降以降、2020年にかけて、平均して10日に1機ずつのペースで「ユナイテッド・ポラリス」の新ビジネスクラスシートを搭載した機材を投入していく。さらにリクエストが多いことから、7月1日からはビジネスクラスの全席にジェル入りの枕を配置するほか、5月1日からはアメリカ出発便では、出発前のチョコレートの代わりに到着前にデザートを提供するなど、サービスを改善する。

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