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プレミアム商品券「しまぽ通貨」を不正利用 大島の宿泊施設「キャラバンフレイク」運営会社が
東京都と東京観光財団は、島しょ地域で宿泊や買い物に利用できるプレミアム付き宿泊旅行商品券「しまぽ通貨」が不正利用された事実を確認したと明らかにした。
不正利用したのは、大島で宿泊施設「CARAVAN FLAKE(キャラバンフレイク)」を運営する、CARAVAN JAPAN。加盟店として登録されていない、カンボジアで運営している系列店のゲストハウスで、「しまぽ通貨」の支払いを受け入れていた。NHKによると、「宿泊費を無料にする」と説明し、利用者の名義ではないクレジットカードを使ってインターネットで商品券を購入させ、宿泊料として決済させていたといい、1月20日から2月11日までの決済額は300万円だった。利用者などからの問い合わせで発覚した。
「しまぽ通貨」は、島しょ部の振興を目的としたプレミアム付き宿泊旅行商品券で、10,000円分を7,000円で販売している。東京都の11島の加盟店と竹芝の一部店舗で利用できる。10000円のうち、7,000円は宿泊や土産、飲食、3,000円は宿泊でのみ利用できる。差額の3,000円は東京都などが補助している。
CARAVAN JAPANは2017年1月に設立。2017年6月に大島に「CARAVAN FLAKE」を開業し、利用者は年間3,000人以上に及び、70人以上の大学生がインターンとして働いているとしていた。赤坂にシェアハウス、千葉・成田に宿泊施設「CARAVAN HUB」を開業するなど、3年間で国内10拠点への展開を目指していた。近藤佑太朗代表取締役は2月15日付けで、「現在の組織管理体制では国外での再発防止の徹底は困難と判断し、当社取締役会においてカンボジアでのゲストハウス事業の撤退を決定致しました」と表明した。ウェブサイトでは全てのコンテンツが閲覧できない状態となっている。
東京都と東京観光財団では、警察と相談の上、刑事的責任について相談するとともに、CARAVAN JAPANによる過去の決済内容を含め、引き続き調査を行い、加盟店登録の取り消しや再発防止に取り組むとしている。