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外務省、ベネズエラでのクーデターとみられる動きでスポット情報
外務省は、ベネズエラでクーデターとみられる動きがあるとして、注意を促すスポット情報を発出した。
4月30日、暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長やレオポルド・ロペス大衆意志党党首は、カルロタ空軍基地近くに一部の軍人グループと共に集まり、全国的なデモを呼び掛けた。マドゥーロ政権はこの動きをクーデターの試みとして、コレクティーボや国民に対し、大統領府に集結するよう呼び掛けている。軍はマドゥーロ政権の支持基盤のひとつ。
すでに両者の衝突が起こっているほか、デモ鎮圧のために銃器や催涙弾を使用している。国営のインターネットが遮断されるなど通信状態の不具合も発生しているという。今後も不測の事態が起こる可能性があることから、情報収集を求めている。
外務省では、旅行者に対してベネズエラへの渡航を止めるよう求めている。すでにベネズエラに滞在する人に対しては、国外退避も考慮してパスポートや外貨などを常に手元に置くほか、情勢次第では自宅などに長時間待機を余儀なくされる可能性があることから、食料や水などの備蓄を求めている。すでに外務省では、ベネズエラへの渡航危険レベルを、レベル2(不要不急の渡航は止めてください)もしくはレベル3(渡航は止めてください)のいずれかとしている。
アメリカ連邦航空局(FAA)は、政治の不安定性などを理由に、アメリカの航空会社に対してベネズエラ空域の26,000フィート以下への乗り入れを禁止した。発出から48時間の間は猶予を与えている。