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世界保健機関(WHO)は、中国・湖北省の武漢で、原因不明の肺炎が発生したことを、1月5日に発表した。
1月3日現在で44人の患者が報告されている。11人が重症、33人は安定した状態だといい、すべての患者は武漢の医療機関に隔離され、治療を受けている。主な症状は発熱で、一部の患者は呼吸困難を起こし、胸部レントゲン写真は両方の肺の浸潤性病変を示しているという。
中国の調査チームからの予備的な情報では、重大なヒトからヒトへの感染の証拠はなく、医療従事者への感染も報告されていないという。中国当局の発表では、SARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)の可能性は否定されている。
一部の患者は市場で働いており、関連する市場は、環境衛生と消毒のため、1月1日に閉鎖された。原因物質は特定されていない。
日本の外務省も、スポット情報を発出し、邦人に対して注意を呼びかけている。