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2012年夏ピーク期、東京から福岡へのLCCはいくら? 主要交通機関の価格差をまとめてみた
2012年はピーチアビエーション、ジェットスター、エアアジアジャパンと、日本にも3つの本格的なLCCが就航し、「空の価格戦争」が始まった。
そんなLCCがはじめて迎える「夏の陣」だが、各社の運賃はどうなっているのだろうか。8月11日~19日を中心として、東京から福岡を例に他の交通機関とも比較して考察したい。
ピーク期のLCC運賃とその他交通機関の比較
・航空機
まずは成田空港に新規就航したジェットスターの運賃をみよう。記事執筆時点(7月16日23時現在)、ジェットスターの成田・福岡線は8月9日~14日は満席で、前後の日の運賃(空席連動型)は16,990円~18,990円となっており、比較的高い運賃で推移している。
福岡・成田線は8月12日~14日は16,990円~18,990円となっており、以降は19日まで満席だ。
対抗するエアアジアジャパンの成田・福岡線は8月11日は満席、12日~13日は15,580円~19,580円で販売されている。
また、8月14日・15日の朝7時に出発するJW8541便が8,980円で販売されているのを始め、8月16日以降のお盆後半はプロモーション運賃で5,180円~とオフピーク期並みの運賃で販売されている。
逆向きの福岡・成田線は11日が10,380円から、12日~13日は8,980円~11,780円、14日からお盆後半までは1万円以上となり、16日の午後発の便に満席が出ているのを初め、1万円台後半の便が多くなっている。
スカイマークの成田・福岡線は前半が19.800円、後半が13,800~15,800円の運賃で発売されているが、他社に比べれば高め。しかし、時期を考えると安い部類であろう。
以上から、成田~福岡間のLCCの運賃は平均するとエアアジアジャパンのほうがやや安く推移している。
ちなみに、ジェットスターは最低運賃保証(ベストプライスギャランティー)を行っているが、成田〜福岡線はエアアジア、スカイマークとの時間差が1時間以上であるため、保証対象外となる。
なお、スカイマークの羽田・福岡線は8月11日は普通運賃(31.800円)のみが売れ残っており、割引運賃でもピーク前半の14日までで2万円台半ばからの販売となっている。15日以降に1万円台後半の割引運賃が若干残っている状況だ。
それぞれ逆向きの路線の状況も、おおむね前半と後半が入れ替わった状況となっている。
ちなみにJAL・ANA・SFJ(スターフライヤー)でも空席は多くあり、8月13日以降は2万円台半ばからの割引運賃を発売しているので要確認だ。
・高速バス
西鉄グループなどが運行する、新宿・福岡線「はかた号」ビジネスシートは、福岡行きが11日以降では15日・16日にわずかに空席があるのみとなっている。運賃は片道12,000円~19,000円(座席のクラスによる)となっている。
また、大宮~福岡を運行する「Lions Express」は11日~13日が残席わずかで、14日以降は空席がある。こちらは乗車場所により運賃が異なるが12,000円~13,000円で利用できる。
・新幹線
こちらは新幹線回数券などを含めたお得な乗車券はほぼ利用できない利用制限期間となっている。通常運賃・繁忙期料金の適用で片道のぞみ号指定席の利用で22,520円だ。
これらから総合して、東京・福岡間のお盆時期の移動にLCCを利用する選択肢は大いにあるだろう。
値段も大手航空会社の半額程度で、座席が狭かったりするなどの難点はあるが、もちろん所要時間は同じだ。平均すると夜行バスよりは高いが、新幹線より安い値段で早く移動でき、利用価値がある。
もちろん、LCCを利用する場合は既存の航空会社と比べ、欠航などのイレギュラー時における保障内容が薄いなどといった点は充分に気をつけていただきたい。