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シンガポール航空、インドのタタグループとの新航空会社設立に向けた計画を本格化
インドのビジネス向けニュースサイト「Business Standard」によると、シンガポール航空は、インドのタタグループとインドでのフルサービスキャリア設立に向けての動きを加速しているとしている。来月までにブランドコンセプトや新しい名前を発表する予定で、その名前にはタタグループやシンガポール航空の名前は含まれないだろうとスポークスマンが公表している。
新しい航空会社はシンガポール航空のコンセプトや戦略が取り入れられる予定。シンガポール航空は今までにも短距離路線を展開するシルクエアや、中距離線LCCのScoot(スクート)を設立しているほか、短距離線LCCのタイガーエアウェイズに資本を投入するなど、東南アジア周辺地域での存在感を強めており、今回の提携はその動きをさらに加速させるとみられる。
一方のタタグループも、マレーシアのエアアジアと共同でエアアジア・インディアを設立し、先月運航を開始したばかり。タタグループもこれからの成長産業の一つとして航空業界に積極的に参加したい思惑があるように思える。
既にシンガポールの航空機リース会社であるBOCアビエーションと航空機のリースに関する交渉を行っており、一部報道ではエアバスA320型機を20機ほどリースするとしている。
タタグループのグループ企業になれば、その企業は収入の0.25%を持ち株会社であるタタ・サンズに納める必要があり、同社も同様の扱いになると思われる。
同社はムンバイ国際空港が混雑している影響もあり、デリーをハブとして当面は国内線を運航するとみられている。これはインドでは5年未満の航空会社がインドからの国際線を運航できない規制があるためで、民間航空省が内閣に規制の変更を提案しているが実際に実現するかは不透明。
しかしながら、同社はインドからの国際線参入に積極的であり、将来的に国際線に参入することは間違いなさそうだ。それは、同社がビジネスクラスを持った航空機を導入する予定である事からもうかがえ、LCCなどが比較的不得意とする長距離路線に参入したい思惑が見られる。また、タタグループはエアアジアにも資本を投入している関係から、その棲み分けを明確にする事が予想される。
同社は今年の9月にも就航したい意向を示しており、先んじて来月前半には名前等が公表されるとみられる。
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