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運輸安全委員会、アシアナ航空機の機体動揺事故を機長らの監視が不十分と結論
2012年8月21日、ホノルル発ソウル/仁川行きのアシアナ航空231便が動揺して乗客が負傷した事故で、運輸安全委員会は25日、調査報告書を公表した。
事故は午後3時17分ごろ、島根県松江市上空の高度40,000フィート付近で発生し、乗客2名が重傷、1名が軽傷を負った。同機は乗員14名、乗客206名の計221名が搭乗していた。機材はエアバスA330-300型機で、機体の損傷はなかった。
さらに同機は、最大運用速度であるマッハ0.86を一時的に上回る、マッハ0.872にまで速度が上昇していたことや、機体のピッチ角がマイナス6.3度にまで下がり、高度は巡航高度から1,100フィート上昇したことがわかった。事故当時、シートベルト着用サインは消灯していた。激しい揺れで、エコノミークラスの荷物棚はほとんどが開き、床に荷物が散乱した。
運輸安全委員会は、機体の気象レーダーがオフであったことに乗員が気付かなかったため、積乱雲付近を飛行したことが原因で、気象状況や計器の監視が不十分だったと結論付けた。