ケニア航空、エボラ出血熱懸念で西アフリカ地域の便を一時運航休止

KenyaAirways

ケニア航空は、西アフリカの一部地域へ乗り入れている便の運航を、8月19日から一時的に休止すると発表した。

ケニア航空は、ケニア政府が19日以降にリベリア、シエラレオネ、ギニアの3ヵ国からの渡航者を受け入れない方針を固めたことを受けて、同地域へ乗り入れている便の運航を一時休止するとしている。同地域では、エボラ出血熱の患者が増え続けており、既に一部の航空会社が乗り入れを休止している。

また、ケニア航空は声明の中で、これまで同社は医療スタッフや物資、医療機器を輸送してきたと述べている。西アフリカ地域は、既にブリティッシュ・エアウェイズやエミレーツ航空が乗り入れを一時休止しており、今後も運航を休止する航空会社が増加すれば、援助物資が届かないなどの問題が発生する恐れがある。

WHO(世界保健機関)は、航空機での旅行中にエボラウイルスに感染する危険性は低いままであるとの立場を表明している。理由としてエボラウイルスはインフルエンザや結核などの感染症とは異なり、空気感染しない事をあげ、体液に直接触れる機会がほとんど無い航空機の移動では感染の危険性は低いとしている。また、エボラ出血熱の患者は移動できないほどの体調不良であるとして、航空機利用者の中にエボラ出血熱患者がいる可能性も低いだろうとしている。

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