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ANA、国際線777-300ERの機内仕様刷新 ビジネスクラスにドア付き個室シート導入
全日本空輸(ANA)は、今夏から導入する長距離国際線用ボーイング777-300ERの新仕様機(機体記号:JA795A)をメディアに公開した。
新仕様機の機内デザインを監修したのは建築家の隈研吾氏と英国のデザイン会社Acumen。先進的でありながらも日本らしさを感じられる機内空間に生まれ変わった。座席配置はファーストクラス8席、ビジネスクラス64席、プレミアムエコノミークラス24席、エコノミークラス116席の212席。ファーストクラスは”THE Suite”、ビジネスクラスは”THE Room”と名付け、両クラスともにドア付きの個室型ワイドシートを導入した。また、機内のパーソナルモニターには世界初となる4K対応モニターを導入した。
搭乗した瞬間から日本らしさとANAのおもてなしが感じられるよう、エントランスやバーカウンターの機能も充実。アーチ型の天井で開放感のあるエントランスエリアには、大型のウェルカムモニターや雲をイメージしたローラーブラインドを設置した。バーカウンターに設置されたパネルは、照明により和紙のデザインが映し出され、日本らしさとともに柔らかい雰囲気を演出する。
新仕様機はJA795Aを含め6機を年内に導入し、8月2日の東京/羽田〜ロンドン/ヒースロー線NH211便で運航を開始する。当面は隔日での運航とし、デイリー運航は8月末から9月上旬頃を予定している。このほか、2020年から21年にかけて現行の6機を改修し、最終的には12機が新仕様機となる予定。
ANAは2010年2月に、”Inspiration of Japan”と銘打って国際線の機内仕様をリニューアルしている。今回は約10年ぶりの仕様刷新となった。きょう11日、羽田空港の格納庫で行われた発表会であいさつに立ったANAの平子裕志社長は、従来の仕様について「利用者からは好評を博したものの、9年経ってデザインも古くなり、技術革新などで取り巻く環境も変わった」と説明。今般、根本的に機内仕様を見直すことを決めたという。
また、デザインを監修した隈研吾氏も発表会に参加。デザインのテーマについて、「日本の建築空間の持つ良さを、現代の最先端の技術を用いて飛行機の中に実現した」と説明した。「機内をデザインするというよりは、空間あるいは建築をデザインするという考え方で取り組んだ」という。そして、「壁面から、全てにおいて日本の空間のエッセンスが生きている。一刻も早く、世界中の皆様に優しくてくつろげる空間をANAの飛行機の中で体験していただきたい」とあいさつを締めくくった。
各クラスシートの詳報は別稿でお伝えしている。