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航空科学博物館、8月1日改装オープン フライトシミュレーターなど新設
成田空港に隣接する航空科学博物館は、開館30周年を迎えるのに合わせて8月1日にリニューアルオープンする。
航空科学博物館は1989年8月1日に日本初の航空専門の博物館として開館し、これまで600万人近くが来館。30周年を契機に、「魅力ある、愛される、楽しめる」博物館として、世代を超えて「航空の憧れと成田空港への親しみ」をより身近に感じられる施設を目指してリニューアルを実施した。
本館西棟では、中央に展示されているボーイング747-400型機に270度のパノラマビジョンを導入。壁面と床面をスクリーンに見立て、ダイナミックな映像を楽しめる。また、展示品の同型機エンジンには、プロジェクションマッピングによる解説映像が新たに導入された。
東棟2階の成田国際空港(NAA)コーナーでは、従来展示のリニューアルに加え、4種類の展示が新設された。入り口横に設置された縦3メートル、横10メートルの大型スクリーンでは、空港を支える仕事のうち、パイロットや航空管制官、防疫官などの31職種を紹介している。来場者はスクリーン前に設置されたタッチパネルを使って自分の顔写真を撮影し、各職種のアバターと合成してスクリーン上に映し出すことができる。
隣には空港の自動手荷物預け入れ機の模型を設置。スーツケースが飛行機に搭載されるまでの様子を、スーツケースの目線で撮影した約3分間の映像で紹介する。このほか、空港関連の仕事の制服と顔写真を合成して画面に映し出すことができる展示や、成田空港開港から現在までに就航した航空機を写真家のチャーリィ古庄氏が撮影した写真で紹介する展示も設けた。
さらに、本館隣には新館となる「体験館」が新設された。1階は200名を収容できるホールとなっており、各種のイベントで使用予定。2階には「コックピットルーム」として、ボーイング737MAXおよび同777型機のフライトシミュレーターを設置した。各機ともインストラクターの説明を受けながら操縦体験を行う。737MAXは実機さながらのフルコックピットで、220度のプロジェクターによって臨場感のある操縦体験ができる。777型機はオープンタイプで、車いすでの利用にも対応する。このほか、今秋からは機内のモックアップの設置も予定している。
航空科学博物館の永井隆男理事長はきょう7月29日に行われた30周年記念式典で、「緑豊かな周辺環境の中で、日本最大の国際空港から毎日離着陸する何百機もの航空機を目の当たりにしながら航空のことを幅広く勉強していただける」と同博物館の特長をアピール。「新しく導入された施設や展示物を活用して、来館される皆様に愛され、心から楽しんでいただける魅力ある博物館として生まれ変わる努力をしていきたい」と8月のリニューアルオープンを前に決意を新たにした。
(タイトルを変更しました。)