デルタ航空、羽田空港に来年3月に完全移転 正式発表

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デルタ航空は、現地時間8月9日(日本時間10日)、成田空港の発着機能を羽田空港に完全移転すると発表した。

アメリカ運輸省が、羽田空港の発着枠のアメリカの航空会社への割り当てを最終決定したことによるもの。デルタ航空に新たに割り当てられたのは、シアトル、デトロイト、アトランタ、ホノルル、ポートランドを結ぶ5枠で、すでに保有しているミネアポリス、ロサンゼルスの2枠を合わせた、アメリカの航空会社として最大の7枠を持つことになる。

シアトル線はエアバスA330-900neo、デトロイト・ミネアポリス線はエアバスA350-900型機、アトランタ・ロサンゼルス線はボーイング777-200ER型機、ポートランド線はエアバスA330-200型機に従来より大型化、ホノルル線はボーイング767-300ER型機で運航する。

9月22日をもって、東京/成田〜シンガポール線の運航を停止する。2020年3月には、東京/成田〜マニラ線を運休し、ソウル/仁川〜マニラ線を開設する。シンガポールを含むアジアの80都市以上には、ソウル/仁川経由で大韓航空のネットワークを通じてアクセスできるようにする。

スティーブ・シアー(Steve Sear)国際事業部門社長兼グローバルセールス執行副社長は、「日本における70年以上の運航実績は私たちの誇りであり、今後も東京に対する強いコミットメントは変わりません。新サービスは、世界で最も重要なビジネスマーケットの一つである東京に、より競争力のある包括的なアクセスを可能にするという大きな変革をもたらすもので、デルタ航空の太平洋地域全体の成長戦略の一部となる。」とコメントした。

デルタ航空は、合併前の旧ノースウエスト航空時代から、成田空港をアジアの拠点に位置づけ、以遠権を用いて、ソウル/仁川・釜山・香港・台北/桃園・シンガポール・マニラ・北京・上海/浦東・広州へ路線網を展開していた。旧デルタ航空との合併後には、徐々に縮小し、現在はマニラとシンガポールへ展開するのみとなっている。成田空港には格納庫があり、整備拠点としても活用しているほか、ラウンジ「デルタ・スカイクラブ」も運営している。

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