三菱航空機、メサ航空がスペースジェット100機発注へ 協議開始で覚書

三菱航空機は、アメリカのメサ航空と、SpaceJet M100を100機の購入に向けた協議を開始する旨の覚書を締結した。

アメリカ・テネシー州ナッシュビルで開催された、Regional Airline Association(RAA)の年次総会の米国三菱航空機のブースで行われたイベントの中で発表された。内訳は、確定発注50機、オプション50機。納入開始は2024年を予定している。

SpaceJet M100は、現在コンセプトスタディ中で、開発計画段階にある。多くのリージョナル機を運航しており、市場規模が大きい北米市場向けとして、北米のリージョナル機の標準仕様である3クラス仕様の場合、65席から76席を配置できることをアピールしていた。6月に北米の顧客と売買に関する協議を開始する旨の覚書(MOU)を締結しており、協議中の機体数は合わせて115機に大きく膨らんだ。

三菱航空機の水谷久和社長は、「Mitsubishi SpaceJetファミリーを開発することにより、乗客や航空会社の地域間の移動が、快適な旅行に変わると信じていました。メサ航空がSpaceJet M100を選択したことで、当社の航空機がこの業界の現在及び将来の要求を満たし、航空会社が我々と協議を前進させる準備が出来ていることを確認しました」と歓迎している。

メサ・エアグループのジョナサン・オーンスタイン(Jonathan Ornstein)会長兼CEOは、「米国の主要エアラインは地域間をつなぐ便から長距離便まで、一貫してプレミアムな乗客体験を提供することが出来る航空機を探している。広いキャビンと快適性、最新技術に運航経済性を兼ね備えたMitsubishi SpaceJet M100は、米国のパイロットスコープクローズ制限下で最高の体験を提供することが出来ます」とコメントした。

メサ航空は、ユナイテッド航空ブランドの「ユナイテッド・エクスプレス」、アメリカン航空ブランドの「アメリカン・イーグル」など、アメリカの大手航空会社から受託し、リージョナル路線を運航している。