ANA、ニューヨークJFK空港の使用ターミナルを新T6に移転へ 2026年から
セントレア新ターミナル、報道陣に公開 5社移転、20日オープン
中部国際空港は、9月20日に供用を開始する、格安航空会社(LCC)向け新ターミナル「第2ターミナル」を、9月17日、報道陣に公開した。
空港島南側、ボーイング787型機を展示している複合商業施設「FLIGHT OF DREAMS」に隣接して建てられ、現ターミナルの第1ターミナルからセントレアガーデン経由で徒歩約4分、鉄道などが発着するアクセスプラザから動く歩道経由で徒歩約7分かかる。名鉄が乗り入れるアクセスプラザから第2ターミナルまでは段差がなく、動く歩道もあるため、大きな荷物を持っていても安心して移動できる。
2016年3月に整備を決定し、2018年5月に工事に本格着工していた。延床面積は約45,000平方メートル。国際線300万人、国内線150万人の年間450万人の利用に対応する。旅客施設使用料は、第1ターミナルは2,570円、第2ターミナルは1,280円で、第1ターミナルの半額程度に抑える。
供用開始当初に利用するのは、エアアジア・ジャパン、ジェットスター・ジャパン、チェジュ航空、ティーウェイ航空、エアプサンの5社。中部国際空港に乗り入れるLCCは11社で、移転を決めたのは半数以下に留まる。供用開始当初は、国際線は6都市へ週45便、国内線は5都市へ1日14便を運航することになる。
チェックインカウンターや手荷物引渡場などが位置する本館と、搭乗口や免税店が位置するサテライトに分けられており、いずれも2階建て。2階の出発導線は滑走路をイメージ、1階の到着導線は安堵感やおもてなし感を醸成した。
本館を入ると、左右にチェックインカウンターが並ぶ。エアアジア・ジャパン以外は共用で、一番奥の左右はエアアジア・ジャパンの専用カウンターとなる。エアアジア・ジャパンはグループとして初めて、顔認証機能付きの自動チェックイン機を10台設置。当初は利用できないものの、ジョホールバルで行っている顔認証による搭乗も可能にすることを計画しているという。
チェックインカウンターのほか、保安検査場と搭乗ゲートの一部は国内線と国際線で時間帯に応じて変更できる。自動手荷物預け機をLCCターミナルとして日本で初めて導入したほか、スマートレーンを備えることで、世界的に導入が進む「ファストトラベル」を推進、ストレスを最小限に抑える工夫も施した。国際線の乗り継ぎ検査場も設け、到着後、入国せずにサテライト内で出発フロアに向かうことができるなど、LCCの拠点化にも対応する。航空機の駐機スポットは10スポットで、14ヶ所のゲートを備える。搭乗口から航空機へは、一度階段を降りた上で雨風をしのげるパッセンジャーボーディングルーフを通り、タラップを昇って搭乗する。バスゲートも設ける。
出店する店舗は15店舗で、一般エリアには8店舗、制限エリアには国際線4店舗、国内線2店舗、さらに連絡通路に1店舗を設ける。国際線の制限エリアには「マツモトキヨシ」「Air BicCamera」が出店するほか、免税店の「Centrair Duty Free」では、資生堂やイヴサンローランなどの化粧品8ブランド、おみやげなどを販売し、予約販売にも対応する。ATMは一般エリアに3ヶ所、制限エリアにも国際線に1ヶ所設置する。外貨両替自動販売機、海外旅行保険自動契約機も設置する。
ターミナル内の飲食店はカフェなど3店舗のみだが、隣接する「FLIGHT OF DREAMS」のシアトルをテーマとした食事が楽しめる「シアトルテラス」に、ステーキやラーメン、イタリアン、寿司などの14店舗が出店している。
供用開始初日は午前4時40分にオープン予定。到着初便は午前5時30分に到着予定のマニラ発ジェットスター・ジャパンGK94便、出発初便は午前7時25分に出発予定の札幌/千歳行きエアアジア・ジャパンDJ1便となる見通し。