JR東、駅でベビーカー貸出し　駅ソトで利用も可能　子連れの移動便利に

JR東日本は、都内主要4駅の手荷物預かり所でベビーカーを貸し出すサービスの実証実験を9月19日から開始した。子育て世代の外出を促進し、駅ナカでの買い物などが楽しめる環境をサポートする。

貸し出し箇所は東京駅丸の内南口改札内、同駅南北通路丸の内改札内、品川駅中央改札外びゅうプラザ前、新宿駅中央東口改札内、上野駅不忍改札内。営業曜日や時間は貸し出し箇所によって異なる。事前に電話での予約も受け付けている。料金は時間にかかわらず一律税込500円で、利用時間内であれば、電車に乗って移動したり、駅の外で利用したりすることもできる。実証実験は10月20日まで。

このサービスは、JR東日本が今般開始した新事業創造プログラムの一環。グループ社員から募った1,000件以上のアイデアの中から、事業化に向けた検証が行われた最初の例だ。発案者はジェイアール東日本企画の森祐介さん。当初は全く異なるサービスを提案するつもりだったが、妻から「利用者のことをわかっていない」とダメ出しをくらい、駅でのベビーカーの必要性を熱弁されたという。「実は私のアイデアではなく、妻のアイデアだった」と明かした森さんは、「子どもと気軽に外出できる社会が実現できれば」と話した。