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ヴァージンの羽田乗り入れ、豪政府観光局や公正取引委員会らが支持 カンタス航空は批判
オーストラリア国際航空サービス委員会は、羽田空港の発着枠の割り当てに関連して、オーストラリア公正取引委員会や政府観光局、カンタス航空などからの意見書を公表した。
国土交通省は9月2日、2020年夏スケジュールより増加する羽田空港の国際線昼間発着枠の割り当てを発表した。日本〜オーストラリア間に割り当てられたのは4便で、日本とオーストラリアの航空会社が2便ずつ運航ができる。日本では、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)が1便ずつ割り当てられた。オーストラリア側では、カンタス航空がシドニー線の増便とメルボルン線の開設、ヴァージン・オーストラリアはブリスベン線の開設を申請している。
オーストラリア公正取引委員会は、「より多くのプレーヤーを市場に投入することは、一般的により大きな成果になる」として、カンタス航空とヴァージン・オーストラリア航空に1枠ずつ割り当てるべきとした。
ブリスベン空港も、クイーンズランド州には、年間約20万人の日本人が訪れ、年間4億豪ドル以上を支出し、5年間で平均7.4%増加しているとした。さらに、地理的にもブリスベンからオーストラリア各地への乗り継ぎに優れている点を挙げ、ヴァージン・オーストラリアを支持した。
オーストラリア政府観光局も、全日本空輸(ANA)との共同運航(コードシェア)によって、利用者に新しいオプションと利益をもたらすと、ヴァージン・オーストラリアを評価した。
一方でカンタス航空は、ヴァージン・オーストラリアが「合理的な能力基準」を満たしているかを厳格に審査すべきと主張。ヴァージン・オーストラリアによる東京/羽田〜ブリスベン線の開設が認められた場合、カンタス航空による東京/羽田〜シドニー線の増便と比べると、年間供給座席数は約1.6万席少ないとした。