オーストラリア当局、羽田空港発着枠をカンタスとヴァージンに各1枠の割り当て提案

ヴァージン・オーストラリア

オーストラリア国際航空サービス委員会は、10月21日、羽田空港の発着枠をカンタス航空とヴァージン・オーストラリアにそれぞれ1枠ずつ割り当てることを提案すると発表した。24日まで意見を受け付け、最終決定する。割り当てられた発着枠は、決定日から5年間に渡って使用できる見通し。

カンタス航空はシドニー線の増便と、東京/成田線からの移管によるメルボルン線の開設を申請していた。シドニー線はエアバスA330型機かボーイング787-9型機、メルボルン線はエアバスA330型機で運航する。ヴァージン・オーストラリアはブリスベン線の開設を申請していた。エアバスA330-200型機で運航し、全日本空輸(ANA)と共同運航(コードシェア)を計画している。

オーストラリア国際航空サービス委員会では、両社に1枠ずつを割り当てることによって、競争の促進につながり、公共の利益を最大化できると判断した模様だ。

国土交通省は9月2日、2020年夏スケジュールより増加する羽田空港の国際線昼間発着枠の割り当てを発表した。日本〜オーストラリア間に割り当てられたのは4便で、日本とオーストラリアの航空会社が2便ずつ運航ができる。日本では、全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)が1便ずつ割り当てられた。