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アシアナ航空、現代産業開発らが買収へ 3陣営が応札
アシアナ航空を、現代産業開発と証券会社の未来アセット大宇のコンソーシアムが買収する見通しとなった。
業績不振の錦湖アシアナグループのうち、アシアナ航空株を31%保有する錦湖産業は、アシアナ航空の売却に向けた手続きを行っていた。韓国の聯合ニュースによると、チェジュ航空を傘下に持つ愛敬グループとストーンブリッジのコンソーシアムと、投資ファンドのKCGIとバンカーストリートのコンソーシアムの3陣営が応札していた。
アシアナ航空は1988年に設立された、韓国の大手航空会社。短距離路線から長距離路線まで幅広く運航し、韓国・ソウル郊外の仁川国際空港の発展に貢献した。この他に韓国では、物流などを手がける韓進グループが経営する大韓航空が存在しているほか、格安航空会社(LCC)が相次いで設立され、短距離路線を中心に競争過多の状況にある。
アシアナ航空は、錦湖アシアナグループの中核企業の一つで、グループ売上高のおよそ60%を占める。この他に主要会社では、バス会社の錦湖高速と建設を手がける錦湖産業を傘下に持つ。日本でも有名なタイヤメーカーである錦湖タイヤも、業績悪化によって中国の青島双星の傘下に収まっているほか、化学製品を開発・製造する錦湖石油化学もグループから離れている。