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香港国際空港、第三滑走路建設にゴーサイン 完全運用開始は2023年予定
香港空港管理局は、11月7日、環境アセスメントの結果を受け取り第3滑走路建設への許可が出たと発表した。これを受けて同局は建設コストの試算等を行い、具体的な建設準備に入っていくという。
香港空港管理局のフレデリック・ラム最高経営責任者は、「今回の環境アセスメント調査の結果により第三滑走路建設が承認されたことを嬉しく思う。この新しい滑走路は、香港国際空港の長距離路線を強化し、ハブ空港としての地位をより強固なものにしていくでしょう。」と語った。
第三滑走路が予定通りに建設されると、香港国際空港は総面積2,400ヘクタールにもなり、埋め立て地としては香港最大のものになる。建設計画にはシナウスシロイルカの保護に関する会議開催の内容も含まれている。シナウスシロイルカは香港周辺及び珠江デルタに生息する中国国家一級重点保護野生動物で、2000年代に入り珠江における生息数が80から140頭程度まで減少していることがわかっている。
ラム氏は、現在の香港国際空港の混雑具合に不満を抱いており、この第3滑走路の建設が完了し、運用が開始されれば長距離路線の拡張のほか、運航便数増加により地域に新たな雇用を創出する事もできると話している。
香港空港管理局は、今後政府と計画の進め方などを話し合い、必要な許可などを得ていく方針。ラム氏は、計画が順調に進めば2023年には完全運用開始が可能だろうとしている。