シンガポール航空、東京/成田〜シンガポール線へのエアバスA380型機投入期間変更 2025年5月1日から
ZIPAIR、客室を公開 フルフラットの上級クラス設置、ウォシュレットも
2020年5月の就航を目指す格安航空会社(LCC)のZIPAIR Tokyoは、初号機となるボーイング787-8型機を報道陣にお披露目した。
客室コンセプトは「長時間のフライトでも安全で快適な機内空間」で、コーポレートカラーのグレーを中心に上質感を損なわないデザインとした。機内は中長距離にも快適に過ごせる工夫を施し、上級クラスの「ZIP Full-Flat」を18席、普通席の「Standard」を272席の計290席を配置する。
前方ビジネスクラスの3ヶ所のトイレに設置していたTOTO製の「ウォシュレット」は残し、新たに2つのトイレを連結することで多目的トイレとして使用できる「connecting lavatory」を客室前方に設けた。ギャレーの配置も見直した。シートモニターは全席に設置しない。
導入機材は日本航空(JAL)から移管した。2号機目もJALからのリースで導入することをすでに発表しており、すでにJALでの運航を終えて、中国の厦門で改修中。2020年1月末や2月初旬に日本に戻り、訓練に投入する予定。3号機の調達時期や方法について、西田社長は明言しなかったものの、機内仕様は1号機と同様になるという。シートモニターを廃止したことで、JALから移管前より座席数は1.5倍となった一方、機体は500キロ軽くなったという。
記者会見で西田真吾社長は、「今回の仕様は、太平洋路線でも快適にという前提で最適化してきた。長時間のフライトにマッチする仕様。質が良く長時間乗っても大丈夫」と胸を張った。詳細な客室サービス、販売品目、運賃は来春に発表する。
「ZIP Full-Flat」は、本革の座席で充電機能や読書灯を備える。ヘリンボーンタイプの配置となる。シートピッチは約107センチ、座席幅は約51センチ。座席はジャムコ製。
「Standard」は、3-3-3配列で、後部の一部は2-3-2配列となる。座席カバーは黒の人工皮革を使用し、上質感にこだわった。モニターは設置していないものの、自身のスマホやタブレットを利用することを想定し、タブレットホルダーやAC電源、USB電源も備えた。シートピッチは約79センチで、JAL国内線を運航する最新鋭機のエアバスA350-900型機と同じ。座席幅は約43センチ、リクライニング幅は約8センチ。座席はレカロ製。
ZIPAIR TokyoはJALの完全子会社。2020年5月に東京/成田〜バンコク/スワンナプーム線、同7月に東京/成田〜ソウル/仁川線を開設する。