【一問一答】ジェットスター・ジャパン、事業戦略発表会 鈴木みゆき社長質疑応答

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ジェットスター・ジャパンは、冬季から春季に向けた事業戦略に関する発表会を、12月3日に開催し、大阪/関西〜香港線の就航や、「ジェットスター・ギフトバウチャー」などの発売を発表した。


発表会後に行われた、鈴木みゆき社長の質疑応答一問一答は次の通り。

ーまず、初の国際線への意気込みからお伺いいたします。

弊社としては、非常にわくわくして楽しみにしております。香港のお客様と日本のお客様の交流を深めるという意味で、役に立てれば幸いだというふうに考えております。弊社として、香港、国際就航することによって機材の稼働率も上がりますので、これは大きな単価を下げる効果につながりますので、これからの黒字化達成の目標に大きく貢献すると考えております。

ー最初に香港を選ばれた理由は。

香港に対する日本のお客様の期待、関心というものもありますし、潜在顧客、香港から日本に対する関心を考慮したうえで判断いたした。

ーどの点をセールスポイントに。

依然として、日本ではLCCの進捗というのはまだまだ早い段階ですので、他のLCCさんとともにですね、そのLCCの低価格というものを利用して、より多くのお客様に海外に対する旅を体験していただきたい。特に、香港での旅、その魅力をですね、満喫していただきたいという気持ちでいっぱいとなる。

ー国際線進出ということですが、香港以外には例えばどんなところを考えていらっしゃいますか。

今の段階ではまだ決定しておりません。ただし、お客様の声ですとか、需要に応じて計画を立てていきたいというふうに、いま考えております。

ー今回、成田でなくて、関空からというのは。

やはり潜在顧客、需要が見込めるということと、競合状態とか環境をですね、把握した上で関空というふうに決めさせていただきました。香港のお客様って、非常に関西とか、京都とか伝統的な観光地に大変ご興味持たれておりますので、そういう形でさらにお客様を誘致できるかなり。

ー成田からの国際線展開はいかがですか。

ぜひ今後、便数も拡大したいと思っていますし、就航地も関西空港、成田ともに就航したいというふうに考えております。

ー24機の導入計画がございますが、来年以降はどういった形で機材を導入されるのでしょうか。

年末までには20機体制と申し上げましたけれども、当分は20機で運航を安定させる。それに稼働率をどんどん上げていくという、そちらのほうに焦点を当てていきたいと思いますので、当分は24機というよりも、20機体制で効率性、収益性を上げていきたいと思っております。

ー他社ですが、那覇を拠点にするという動きもありますけれども、関空の次、かなり関空の計画が遅れておりますけれども、第3拠点はお考えでしょうか。

第3拠点というのは、まあ否定はいたしませんけれども、今現在、特に特定した拠点とか基地は考えておりませんので、将来的に検討させていただきます。

ー成田の第三ターミナルですけれども、鈴木社長は、現在の賃料とか利用料はご満足されているのでしょうか。

具体的な使用料について、ここでは開示できませんけれども、ターミナル3に移動することによって、さらにコストダウンには寄与するというふうに思っておりますので、これをもちまして、引き続きお客様に魅力的な低運賃の価格を提供できるというふうに確信しております。

ー香港線についてですが、インバウンドとアウトバウンドの比率はどれくらいと考えていますか。

具体的な数字とか数字とか、目標、比率はない。だいたい五分五分くらいではないかと考えております。

ー国内のいくつかの路線を値下げされるとの発表されましたが、あれはなぜこのタイミングで値下げを発表したのでしょうか。

今までからの経験と傾向を見た上で、通常期でもう少し需要を刺激する。もっとさらにお客様にご搭乗していただきたいという気持ちから、特に5路線に対して、最低価格の運賃を下げるということになりました。

ー競合との値下げ競争みたいなものは起きているということですか。

特に競争の価格を意識しているわけではありませんけれど、我々として、やはり繁忙期は非常に順調にお客様にご搭乗していただいておりますけれども、平日とかの利用を増加したいという思いで判断いたした。

ー燃油がだいぶ下がってきていますけれども、これは価格であるとか、航空事業環境にどのような影響を事業に与えるかを教えて下さい。

非常に燃油価格が、いま下落しているということは、我々にとってありがたい現象でございる。ただし、燃料費を米ドルで支払わなければいけないですので、ある程度そこでまた圧迫している状況ですので、燃料費はこれからさらに下がる見通しかもしれませんけれども、同時に他の外的要因もあるということを認識して、慎重に収益性を保つような行動をしていきたいとなる。

ー国際線を今後何年で何路線というイメージがあれば。

現時点では、特に国際線何路線とか、国内、国際の比率の目標を掲げておりませんけれども、今回就航して様子を見て、お客様の需要とか、利便性を向上するためにどういう比率にすべきかということを真剣に考えていきたいと思う。

ー2016年6月期に黒字?

今回の増資によりまして、財務基盤を強化する材料になりますし、今回の国際線就航進出も、今後の黒字展開に大きく貢献すると考えております。ですから、外的要素、例えば為替とか燃料費の変動が大幅にブレない限り、2年以内に黒字化が見込めるのではないかというふうに考えております。

ー今期はどれくらいの赤字幅で収められる。

会計年度2014年度ですけれども、111億円の赤字というのは最低、ボトムだというふうに我々は考えております。今後ですね、国際就航によって、機材の稼働率もどんどん上がっていきますし、6月に開設した関西国際空港の基地化も大きく寄与しておりますので、稼働率を上げて単価を下げていくのを積極的に進めていきますので、ある程度自信を持ってそれを邁進して参ります。

ー機内持ち込み手荷物の量が10キロから7キロに変わりますが、競合他社は10キロですが、その点で顧客離れには繋がると思いませんか。

定期的に我々が行っている顧客満足度調査を見てみると、やはりお客様が一番の重視する点に定時運航というものがあるんですね。機内混雑、特に単一通路のA320型機の中で、お客様が大きなお荷物をお持ち込みになって、収納できないとか、そういうハプニングがありますと、どうしてもそれは遅延とか定時運航の圧迫につながりますので、それを緩和するために今回考えている。ジェットスターグループの他の航空会社全て、いま、機内持ち込みの重量をを7キロにしておりますので、整合性を取るため、我々も同じく統一する必要があるというふうに考えました。

それに加えて、国際線を2月末から就航するに伴って、やはりお客様の快適な機内の経験というものを向上したいと思いますし、免税品とかも持ち込みになられる方もいらっしゃると思いますので、そういうことを全て考慮した上で、今回適切と考えている。

ー増資についての考え方ですが、必要に応じて今後増資を検討するのか、黒字化になってから独立してやっていけるのか。

今回の増資というのは、大手株主が今後の戦略を実現するために、カンタスにしてもJALにしても、日本のLCC市場は今後さらに拡大するという期待が、非常に強い期待をお持ちになっておりますので、そのためにはやはり今回増資して、我々の戦略を確実に実行できる体制を整えていく。

ー今後に関しての増資はご検討される。

先週の金曜日に70億円の増資をいただきました。今後ですね、それをさらに40億円追加で、必要に応じて40億が増資されるかということはタイミングをみながら。それ以降は、前に申し上げたように大幅な為替、外的要因がない限り、決して。

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