この秋リニューアルする「レール&レンタカーきっぷ」でおトクに旅しよう 乗車券も特急券もおトクに 

09

JRグループでは、JRと駅レンタカーを利用する人向けに「レール&レンタカーきっぷ」という商品を発売している。

このきっぷは、JRグループが運営する「駅レンタカー」とセットで、JR線を片道201キロ以上、もしくは往復合計で201キロ以上(ただし、出発地から目的地までの最短距離が片道あたり101キロ以上必要)で利用する場合、運賃が2割引、特急券(料金券)等が1割引となる商品だ。

あまり知られていないのだが、2012年10月1日販売分から、「レール&レンタカーきっぷ」がリニューアルするので、今回はそのおトクな利用法と、リニューアルによる従来との変更点についてまとめてみた。

意外とおトクな利用法が!

P1030002

このきっぷで特筆すべき点は、片道or往復のJRの乗車券だけでなく、特急券(料金券)も割引となる点。割引率は乗車券が2割引、特急券(料金券)は1割引になる。

例えば、新幹線「はやて」で、東京都区内から新青森まで利用した場合、乗車券が7890円(定価9870円)、指定席特急券が5850円(定価6500円)となり、片道で2630円安くなる計算だ。

さらに、同一行程であれば、全員(レンタカーの定員人数まで)に割引が適用されるので、大人4名で往復ともに「はやて」を利用した場合、合計109,920円となり、定価の123,040円(往復割引適用)と比べ、13,120円も安くなる。

この値段に、利用するレンタカー料金を上乗せした額がきっぷの発売額となる。

10月31日までの出発分では、レンタカーの最安値が軽自動車(Kクラス)の24時間利用5,900円(インターネット・電話予約割引適用)で、11月1日以降出発分では、同クラス6時間利用で5,480円となっている。

したがって、東京〜新青森間を大人2名以上でJR線を同一行程で利用する場合は、通常のきっぷを購入するよりも、「レール&レンタカーきっぷ」でレンタカー付きにしたほうがかえって安くなり、おトクになるということだ。

もちろん、人数やJRの利用距離が増えるほど、トクになる額は増えていくので、遠距離になればなるほど有用だ。さらにこのきっぷの割引は、グリーン車やB寝台車にも適用となるのがうれしいところ。

ただし、「のぞみ」「みずほ」や個室・グランクラスなどを利用する場合、その列車の料金部分に関しては割引の適用にならず、乗車券のみが割引となる。

また、GWやお盆・年末年始などのピーク期には発売されないなどの制約もあるので、利用する場合はあらかじめ確認しておきたい。

2012年10月1日発売分からの変更点

この「レール&レンタカーきっぷ」は、2012年10月1日発売分から一部利用方法と料金が変更となる。

変更となるのはレンタカーに関わる部分のみで、JR利用部分に関しては変更はないが、念のため確認しておこう。

・変更点その1:11月1日出発分から、レンタカー料金体系の変更

11月1日出発分より、従来は24時間単位の料金で、超過料金も24時間単位だったレンタカー料金が、6時間・12時間・24時間単位の料金が設定されるようになり、1時間単位の超過料金も設定されるようになり使い勝手が向上する。

ただし、従来のインターネット・電話予約割引が廃止されることから、24時間利用の場合でインターネット・電話予約割引を利用していた場合、事実上の値上げとなってしまう場合もある。

また、環境にやさしく低燃費なハイブリッド車を利用する「ハイブリッドクラス」が新設される。

・変更点その2:JRみどりの窓口での駅レンタカー予約終了
これまで、みどりの窓口でも駅レンタカーの予約が出来たが、9月いっぱいで予約を終了。

10月1日以降は、駅レンタカー予約電話かホームページでレンタカーを予約を行ったうえで、みどりの窓口へ出向き、予約時に発行された予約番号を伝えて「レール&レンタカーきっぷ」を購入する必要がある。

航空やバスなどに留まらず、レンタカーの世界でも価格競争が進んでいるが、このきっぷを使えば、通常のきっぷを購入する値段より安く、レンタカーが付いてきてしまうこともあるので、おすすめとなる。