近畿地方のタクシー運賃を2月1日に改定 大阪地区では25年ぶり、約10%値上げ

国土交通省

国土交通省近畿運輸局は、9地区のタクシーの新運賃を公示し、2月1日から実施すると発表した。

大阪地区では、小型車は初乗り2.0キロが670円、中型車は初乗り2.0キロが690円であったが、改定後は、初乗り1.7キロを680円とする。小型車・中型車の車種区分を廃止し、「普通車」に統合する。改定率は10.28%で、消費税増税に伴う改定を除き、1995年12月20日以来の運賃改定となる。また、深夜早朝割増の開始時刻は、従来の午後11時から午後10時に変更する。なお、大阪市域と池田市・箕面市・茨木市・高槻市などの「北摂交通圏」は、初乗運賃において加算距離・運賃額の1回短縮を実施する。

神戸市や大阪国際空港(伊丹空港)などが含まれる「神戸・阪神間地区」でも運賃改定を実施し、中型車・小型車を統一し「普通車」とした上で、初乗り1.5キロを660円とする。その他、7地区で運賃改定を実施し、改定率は3.95~9.21%となる。

各地区ともに、改定された初乗り運賃とともに新たな加算距離・運賃を公示している。また、大型車などの新しい運賃も公示した。

なお、大阪市域などの一部区域は「公定幅運賃」とし、タクシー事業者は公示された運賃の範囲内で運賃を届出・設定できる。

国土交通省は、今回の運賃改定にあわせ、各タクシー協会に対し運転者の労働条件の改善や、車いす利用者・訪日外国人旅客などへの対応措置を促すとしている。