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茨城県の大井川和彦知事は、1月22日に開いた定例記者会見で、東京駅と茨城空港を結ぶ直行バスへの補助を取りやめることを明らかにした。
茨城空港に到着した訪日外国人が、茨城県内を素通りして東京へ行ってしまっているという懸念があることから、2020年度以降は東京への直行バスへの補助を取りやめる。茨城県内の周遊の交通ルートに補助金を重点配分し、個人旅行客の交通手段を確保する。
現在は、東京駅発は1日最大8便、茨城空港発は同9便を関東鉄道が運行。片道運賃は、航空機の利用者は500円、利用者以外は1,530円で、値上げとなる可能性が高い。大井川知事は利用者数への影響を、成田空港と茨城空港は東京都心からの所要時間にほぼ変わりがないことから「ほとんど無いと思う」と話し、「県民の税金を使って東京に観光する人たちに補助をするということ自体、問題がある」とした。
茨城空港は、開港当初の目標である年間利用者数80万人を達成。自衛隊の共用空港であることから、1時間につき1便の発着制限があり、すでに発着枠は使い切っていることから、増便には解決すべき課題があるとした。航空機への燃料の供給体制も追いついておらず、石油元売り会社にタンクローリーの増設や運転手の確保を要請し、燃料の荷揚げを横浜から鹿島へ変更することも要望しているという。