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三菱スペースジェット、「PW1200G」の初の国内組立エンジン搭載機材の飛行に成功
三菱航空機は、プラット・アンド・ホイットニー製「PW1200G」の国内組み立て初号エンジンを搭載した、三菱スペースジェットの飛行に成功した。
三菱スペースジェット1号機(FTV1)に搭載され、2月14日にアメリカのモーゼスレイク・フライトテスト・センター(MFC)で飛行を行い、エンジンや機体の性能を確認した。今後数週間で、国土交通省とアメリカ連邦航空局による型式証明飛行試験に参加する。
三菱重工グループの航空エンジン事業会社である、三菱重工航空エンジン(MHIAEL)が組み立てを行ったもので、愛知・小牧の本社工場の製造ラインで2017年にエンジンの組立作業を開始し、2019年にPW1200Gエンジンの国内組み立て初号機を完成、出荷していた。
PW1200Gは、プラット&ホイットニーの独自技術であるGTF(Geard Turbofan)を採用し、低圧タービンを高速回転させて最適な効率を得る一方、ファンを低速回転させることで大幅な騒音の低減を実現。燃費性能と環境性能を飛躍的に向上させた。三菱スペースジェットには、プラット&ホイットニーのGTFエンジンが独占的に搭載される。
三菱航空機の水谷久和社長は、「民間機向け航空エンジンを日本国内で組立て、飛行させることができたという事実は、高い信頼性の民間旅客機を開発しようとする当社にとって大きな一歩です。また、同時に私たちは国内民間航空機産業における、大変重要なマイルストーンを達成しました」とコメントしている。