「三菱スペースジェット」10号機が初飛行 飛行試験は最終段階に

三菱航空機は、三菱スペースジェット飛行試験機の10号機(機体記号:JA26MJ)の初飛行を、きょう3月18日に実施しした。

同日午後2時53分に名古屋空港を離陸し、太平洋側の飛行試験区域で、飛行状態での基本的な機体性能の確認を行った後、午後4時40分に名古屋空港に着陸した。

水谷久和社長は、「今年1月に三菱重工から三菱航空機に引き渡された10号機が、無事初飛行を達成できたことを大変嬉しく思います。機体の開発にあたり、サポートして頂いている皆様、長きに渡り応援して頂いているすべての皆様に、改めて深く感謝申し上げます。当社は型式証明の取得に向けて引き続き全力で取り組んで参ります。」とコメントした。

アレックス・ベラミー最高開発責任者も、「本日の初飛行完了を受けて、当社は、三菱スペースジェットM90の最終的で型式証明可能な形態での型式証明飛行試験を開始するという、大きな一歩を踏み出しました。今回の成果は、チームの努力、組織改革の成果、そして 2016年以降に実施された改良を反映したものであり、私たちはこの成果に対して強い誇りを持っています。スペースジェットM90プログラムの型式証明取得に向けた更なる前進を期待しています。」と自信を示した。

10号機は今後、国内での飛行試験を継続し、準備ができ次第、アメリカのモーゼスレイク・フライトテスト・センターに空輸し、型式証明の最終フェーズの飛行試験を実施する。