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ボーイング、エンブラエルとの統合計画を撤回
ボーイングは4月25日、エンブラエルとの統合計画を撤回すると発表した。
契約では4月24日が当初の終了日とされており、一定の条件が満たされた場合には、両社のいずれかが延長することができた。ボーイングは、エンブラエルが契約上必要な条件を満たさなかったことから、解約できる権利を行使したと説明している。
エンブラエル・パートナーシップ&グループ・オペレーション社長のマーク・アレン氏は、「ボーイングは、エンブラエル社との取引を最終的に成立させるために、2年以上にわたって熱心に取り組んできました。過去数ヶ月間、我々は生産的な交渉を行ってきましたが、最終的には売買契約の条件についての交渉は失敗に終わりました。当初の契約終了日までに解決することを目指していましたが、実現しませんでした」として、今後交渉を継続しても、問題を解決することはできないと強調した。
両社は、ファーンバラ国際エアショーで2018年7月に、合弁会社を設立することを発表していた。ボーイングが80%、エンブラエルが20%をそれぞれ出資し、合弁会社を設立する見通しだった。これまで両社は、30年あまりにわたる協力関係にある。リージョナルジェット機の製造でトップを走るエンブラエルは、世界の航空市場で大きな存在感を持つボーイングのマーケティング力やR&D(研究・開発)能力を生かし、その地位を不動とする考えだった。ボーイングとライバル関係にあるエアバスは、カナダのボンバルディアのCシリーズ事業を買収し、A220シリーズとして売り出している。エンブラエルはCシリーズに対抗するリージョナル機を開発、製造し、強みを持つ。