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北の大地に「小樽 山小屋バックパッカーズ」がグランドオープン 世界を旅した旅人が作った宿
北海道小樽市に、「小樽 山小屋バックパッカーズ」が9月1日にグランドオープンした。オーナーの山岡大さん(32)は、これまでに長年かけて国内外を旅してきた。
小樽で高校卒業後、オーストラリアへ半年間のワーキングホリデーを始まりに、翌年はアメリカ3ヶ月バスで一周、北海道自転車で一周、2度目のアメリカ3ヶ月バス旅、カナダワーキングホリデーで1年間生活、新潟から東京・小笠原諸島・千葉への自転車旅、そしてニュージーランド・ワーキングホリデーに。その他に出稼ぎを兼ねてニセコや愛知、そして富士山等にも。
(地元小樽で人力車の車夫をしていたオーナーの山岡大さん)
その後、地元小樽に戻り、ゲストハウスオープンへの資金準備と小樽をもっとよく知るために、人力車の車夫をしながらゲストハウスのリノベーションをしてきた。
8月15日にプレオープンし、9月1日でグランドオープンを迎えた、オーナーの山岡大さんにお話を伺いました。
ーグランドオープンおめでとうございます。宿の方向性を教えて下さい。
オーナーの山岡大さん(以下、敬称略)「“旅人の旅人による旅人のための宿”です。自分が旅をしてきましたし、まだまだこれからも自分自身が旅人でありたいので。」
ーなぜ旅人向けの宿であるバックパッカーズを始めようと思ったのですか?
山岡「海外や日本を旅する中で出会った人に、地元小樽に遊びに来てほしいと常々考えていました。旅をすることによって、地元小樽に対する気持ちが変わってきたんです。小樽は素晴らしい土地なので、まずは旅で知り合った人やお世話になった人が集える場を作りたいと考えました。それが旅人向けの宿でした。」
ーなるほど、宿を始めると決まれば次は物件探しですね?
山岡「物件探しは去年の9月から自分の足と、“物件を探してます”の張り紙を市内のお店等に貼ってもらい探してました。不動産屋にも何軒かお世話になりました。最終的に11月に不動産屋のネットで見つけ4月に契約して、6月から7月にかけて知り合いの大工さんに改装を頼みました。」
ー小樽市市街地とその周辺のスポットを教えて下さい。
山岡「陽気の良い積雪前であれば、小樽の秘境・穴滝はお勧めです。林道はとても自然が心地よいです。そして塩谷丸山登山。冬であれば天狗山、塩谷丸山バックカントリー。その後の銭湯なら神仏湯。飲食はレンガ横丁屋台村が便利です。」
ー旅人にとってはたまらない、連泊でこそ流れるように小樽を堪能できるコースですね。
山岡「冬ですと僕自身の経験から、スキー・スノーボードが目的の方は小樽を拠点にすると便利です。ニセコ、キロロ、小樽の朝里、天狗山を天気具合に合わせて選ぶことができるのです。」
ー最後になりますが、地元出身の山岡さんだからこその小樽の楽しみ方を教えて下さい。
山岡「坂の町・小樽ですから、登山でなくても気軽な坂道散歩をお勧めします。登った後の小高い丘から見える小樽港の景色は最高です。 また小樽の夜は充実しています。お寿司や海鮮丼などを堪能したら、是非とも地元の食材を使ったイタリアンや老舗の焼肉屋、中華にもトライしてみて下さい。休憩はお洒落なカフェもいいですが、味のある昔ながらの喫茶店でマスターやママの小樽話などを聞いてみるのも旅情が増しますよ。」
ーやはり2泊、できれば3泊して堪能したい街、それだけの旅人向けポテンシャルを秘めている小樽なのですね。ありがとうございました。
男女別ドミトリー1泊1名3,000円と個室で収容11名の小さな宿を、旅好きな奥様の麻希さんと共に切盛りしていく。住所は小樽市稲穂5-25-5で、小樽駅から徒歩約10分程の場所となる。