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IATA、国際線の需要回復を2024年と予測 国内線は2022年の見込み
国際航空運送協会(IATA)は、5月13日、新型コロナウイルスの世界的拡大により激減した需要が2019年の水準に回復するのは、国際線は2024年、国内線は2022年になるとの見通しを発表した。
IATAは、基本シナリオと悲観シナリオを設定。基本シナリオは、各国の国内線は今年の第3四半期(7~9月期)に再開、国際線の再開はさらに時間がかかるというもので、2021年の旅客需要は2019年と比べて24%減になるとしている。悲観シナリオは、新型コロナウイルス感染拡大の第2波などが原因で、ロックダウン(都市封鎖)が第3四半期にまで延長、経済の復活や旅行の再開には時間を要するというもの。その場合、2021年の旅客需要は同34%減になるとしている。
IATAが2020年4月に実施した調査によると、被調査者の58%が最初の旅行を自国内にとどめると回答した。また、旅行者の86%は、旅行中に隔離されることを懸念しており、69%は14日間の隔離措置があるならば、旅行を検討していないと答えた。
IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアック事務総長兼CEOは声明で、「現在の危機が、長距離移動に及ぼす影響は、国内市場で予想されるものよりも、はるかに深刻で、長い目で見る必要がある。世界各国が合意し、実行する旅行時の感染防止基準の設定が、ますます肝要になる」と述べた。