パイロットも通うシミュレーター施設「ラグジュアリーフライト」、羽田でリニューアル

2013年10月2日

　羽田空港近くに9月14日、フライトシミュレーション体験施設「LUXURY FLIGHT（ラグジュアリーフライト）」がリニューアルオープンしました。

羽田空港近くにリニューアルオープンしたシミュレーター施設「ラグジュアリーフライト」 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

　ラグジュアリーフライト（東京都大田区）は埼玉県・鶴ヶ島からの移転後、店内をおよそ3倍の敷地に拡張。羽田空港から車で約10分、京浜急行の穴守稲荷駅から徒歩約3分の場所に位置します。

株式会社LUXURY FLIGHT岸田拓也代表取締役社長=東京都大田区 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

　ラグジュアリーフライトでは、普段なかなか立ち入ることのできないコックピットを忠実に再現したB737-800型機のフライトシミュレーターサービスを提供。「『コックピットに入ってみたい』、『旅客機を操縦したい』。そんな夢の空間を一般の方にも提供したい。」とラグジュアリーフライト代表の岸田拓也社長は語る。
　同社はボーイング社のグッズを扱う「ボーイングストア」と契約している日本でも数少ない正規代理店。また、ボーインググッズをはじめ、航空各社の商品もラインナップ。航空ファンを魅了するオブジェや航空雑誌、航空会社が以前使用していたボーイング747の機内座席を設置するなど、店内はエアライン一色です。
　ラグジュアリーフライトを訪れる客層は幅広く、小学生や航空ファンのほか、パイロットの試験対策で来店する大学生、ボーイング737型機を扱う航空会社の現役パイロットも通う。

パイロット試験対策としてシミュレーターを操縦する大学生 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

　取材中、大学生が来店。「夢はジェイ・エアのパイロットです。」と抱負を語った23歳学生は、地元大学の理工学部にて航空操縦学を学び、試験対策として以前からラグジュアリーフライトを利用。過去問を参考に、ILSアプローチの科目を主にやっているという。
　「試験対策ができることはありがたく、この空間は落ち着きます。岸田さんが時にはやさしく時には厳しく親身になって対応してくれることが何よりも嬉しい。」とコメント。「シミュレーター利用のみではなく、人として学ぶものがここには沢山ある。」と語り、取材中に来店した他の学生も同様に岸田社長の人徳を高く評価していました。

店内で談笑を交えつつ、親身になって学生にアドバイスする岸田社長 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

　岸田社長によると、今までラグジュアリーフライトを訪れた学生のうち、125名（2013年10月現在）が航空会社に採用されたという。「これは当店の力ではない。うちに通う学生の熱意と努力、そして彼らを支えた家族はもちろん、各大学・学校の教官・教授のおかげ。ラグジュアリーフライトはスキルアップの一助になればと思う。」と、岸田社長の謙虚な姿勢も印象的だった。

ボーイングストアの正規代理店として各種ボーインググッズも扱う Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

　ラグジュアリーフライトはフライトシミュレーターに触れたことがない初心者も大歓迎。「初めての人は、まず当店がどんなサービスを行っているか知ってほしい。」とし、15分で税抜き3,000円の「エコノミークラス」プラン等も用意。
　料金種別は一般と会員の2種類。会員になると一般価格の半額前後で利用でき、例えば60分17,850円の「ビジネスクラス」プランは会員価格9,450円。このほか、自由度の高い「ファーストクラス」など、充実した各種プランを提供しています。
　予約はラグジュアリーフライト公式サイトのメールフォーム、メール、電話「03-6423-7371（10:00～20:00）」にて受け付けています。
LUXURY FLIGHT（ラグジュアリーフライト）