エアバス、A350 XWBテスト機「MSN5」の最終組立て開始

エアバスは11月4日、現在開発中のA350 XWBテスト機「MSN5」の進捗状況について、胴体部分の結合作業に入ったと発表しました。

エアバス,A350 XWB

最終組み立て中のA350 XWBテスト機「MSN5」のパーツ 資料提供:Airbus

「MSN5」は5機目のA350 XWBテスト機で、乗客用のキャビンを完備。フランス・トゥールーズの最終組み立て工場で作業を行い、3パーツの胴体が結合された後はエアバス社員が乗客として搭乗し、長時間のテスト飛行を行う見込みです。初フライトは2014年春を予定。

A350 XWBのテスト機のうち、MSN1とMSN3は100回以上、500時間以上に及ぶテストフライトを実施。11月現在、航空会社や航空機リース会社など39の顧客から760機以上の発注を受けています。

2014年後半にはローンチカスタマー予定のカタール航空(QTR)へA350-900初号機がデリバリーされ、日本では日本航空(JAL)が国内の航空会社で初めてA350を発注。JALはボーイング777型機の後継機として長胴型のA350-900とA350-1000型機を導入し、2019年より運航を目指しています。

A350 XWBの機体価格は、1機およそ200億円前後。

エアバス,A350 XWB

A350 XWB「MSN5」胴体中央のパーツ 資料提供:Airbus

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A350 XWB「MSN5」胴体後方のパーツ 資料提供:Airbus