関西空港、第1ターミナルの大規模リニューアルに着手 A380対応のPBBも

関西国際空港は、第1旅客ターミナルビルの大規模な改修を実施します。大規模改修は2010年に実施した国際線出国エリア内再開発「KIXエアサイドアベニュー」以来で、機能施設も対象となる全面改修は今回が初めて。

関西国際空港

関西国際空港、大規模リニューアルを14年3月中旬より着手 資料提供:関西国際空港

2014年9月4日で関西空港は開港20周年。今回の改修は、CS向上目的の「Smile Airport!」を宣言した関西空港が世界トップレベルのサービス提供を目指すため、単なる「リニューアル」ではなく、機能の向上・価値の向上をはかる「リノベーション」と位置付け、旅客ターミナルビルの抜本的な魅力の向上に図ります。

改修のコンセプトは「快適な空間の創造 」、「利便性・機能性の向上」、「魅力ある商業エリア創造」。

具体的には館内のトイレやベビールームを順次リニューアルし、2階と4階の待合椅子も順次更新。モバイル用の電源設備も配備し、国際線・国内線ゲートエリアの待合椅子も多様なニーズに対応できるよう一新します。また、3階免税エリア北側にはラウンジ・シャワー施設を新設します。

4階のチェックイン・システムは機能性を向上し、同フロアの店舗等は中央に再配置。団体カウンターも改修し、中央団体カウンター跡には外貨両替、ビジネスセンター等のサービス施設を配置します。そのほか、保安検査場入口の改装、Wi-fiの全館対応、案内旅客サインもリニューアル。エアバスA380対応の旅客搭乗橋は現在調達中とし、2014年冬スケジュールから供用を開始する見込みです。

商業エリアは魅力ある店舗等に生まれ変わります。免税エリアの大型化やブティック等の免税店新設、東南アジアをはじめとした急増するインバウンド旅客に対応するため、日本土産や電化製品を販売する店舗も構え、4階と2階は24時間対応のコンビニエンスストアが新規オープンします。

改修は2014年3月中旬から着工を開始し、同年8月より一部の施設の供用を開始。2015年3月末にはすべての改修を終え、約1年かけて関西空港第1ターミナルが新しく生まれ変わります。

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上記全て関西国際空港第1旅客ターミナルビル リノベーションによる完成イメージ図 資料提供:関西国際空港