ANAグループ、「ANAにキュン! BLACK FRIDAY!」を開催
ANA、国内線最大9%値上げ 新運賃「旅割75」発売も
全日空(ANA)は2014年3月7日~3月29日搭乗分における国内線各種片道運賃の値上げを発表しました。ANAの国内線運賃値上げは6年ぶり。値上げ幅は最大で約9%になります。
ほぼ全路線で値上げ
これにより、ANA国内線ほとんどの路線で運賃の引き上げを実施。対象運賃は片道運賃、往復運賃、小児運賃、身体障がい者割引運賃、介護割引、ビジネスきっぷ、出張@割、ビジネスリピート、株主優待割引運賃、小児株主優待割引運賃、長崎アイきっぷ、沖縄アイきっぷ、シニア空割、スカイメイト割引、いっしょにマイル割、プレミアム運賃、プレミアム小児運賃、プレミアム身体障がい者割引運賃、プレミアム株主優待割引、プレミアム小児株主優待割引。旅割や特割などの割引運賃は、値上げの対象外。
運賃の値上げに加え、付加サービスのストレッチャー料金、特別旅客料金、プレミアム特別旅客料金、ペット料金、重量超過手荷物料金も値上げします。
各種運賃の値上げを発表した一方、ANAは2014年サマーダイヤ(同年3月30日~)以降に新運賃「旅割75」を設定すると発表。「旅割75」は現行の「旅割60」よりもさらに割安な運賃を設定する見込みで、運賃名から推察すると搭乗日75日前まで予約可能な運賃タイプとみられます。
「旅割75」はおトクか?
羽田-新千歳線を例に挙げてみます。
同路線は一番割安な「旅割60」で片道9,600円(14年3月搭乗分)。普通運賃比(35,600円)で約73%の割引率です。普通運賃の値上げ後(2014年3月7日~3月29日搭乗分)は3,200円増の38,800円となり、この運賃額から「旅割75」が設定されると仮定し、加えて、これまでの旅割60の運賃例を参考に「旅割75」が9,600円程度ならば、割引率は75%程度。
サマーダイヤ以降の各種運賃は1月に発表される見通しで、また、比較時期も異なるため当該例は概算的に算出していますが、もし、このような価格帯が適用されれば、サマーダイヤにおける各種運賃値上げ後も、旅割シリーズの価格変動の影響は軽微とみています。
ただし、欠点は購入期日。旅割の運賃額にさほど大きな変動は出ないとしても、購入期日が搭乗日の「60日前まで」から「75日前まで」になり、2014年サマーダイヤ以降に現行と同等の旅割運賃額で購入するためには、これまでよりもさらに早い時期に航空券を予約・購入する必要がありそうです。