「おかえりジャンボ!」 退役前のANA747が熊本空港に飛来

 ジャンボジェットの愛称で親しまれてきた全日空(ANA)のボーイング747が3月16日、熊本空港に「さよならフライトチャーター」として飛来しました。ANAのジャンボが熊本空港に戻ってきたのは2011年2月14日以来。

ANA、退役前の747&8代目CA制服で「熊本遊覧フライト」実施

ANA,747,JA8961

「さよならフライトチャーター」、成田空港出発前の様子 Photographer:Shigeru Nagata/Flight Liner

 「さよならフライトチャーター」で投入された機体は機体番号「JA8961」の747。成田発熊本行きのNH2001便はパイロット2人、客室乗務員(CA)13人、乗客524人を乗せて成田空港をほぼ定刻通りの9時41分に出発し、熊本空港へは11時43分に到着。成田空港出発前は記念撮影会が行われ、熊本空港到着後は同空港国際線ターミナルに駐機したジャンボを多くの乗客がカメラやスマフォでその雄姿をおさめていました。

ANA,747,JA8961

「さよならフライトチャーター」に投入されたANAのボーイング747(機体番号:JA8961) Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

 機内では客室乗務員がANAの歴代CA制服を着用してサービスを行い、747退役記念のオリジナル機内食とともに用意されたジャンボを模った陶器の箸置きは、多くの乗客が感動していた様子です。

 熊本空港の送迎デッキにはカメラや脚立を手にした人々が訪れ、ジャンボが空港に到着すると「747きた!」「おかえりジャンボ!」などの声があがっていました。

 熊本空港到着後は、同空港国際線ターミナルで747のパイロットによる講話やオリジナルグッズが当たる抽選会を開催したほか、ANAの歴代CA制服の記念撮影会等を実施。「熊本の合志市出身です。」と語った客室乗務員は「地元熊本で開催できたことを光栄に思います。多くのお客様が笑顔になっていることが印象的。こうして747が愛されたことに感激を受けている。」と笑顔で語りました。

 健軍飛行場から移転した熊本空港は現在地に昭和46年開港。昭和55年に滑走路を3,000mまで延伸した同空港は、平成5年9月9日にマリンジャンボ(機体番号:JA8963)のテスト飛行でも使用され、平成11年までは自社養成パイロットの基礎訓練センターを備えていたパイロットにとっても思い出深い地。

 今回投入された機体番号「JA8961」の747は、3月31日の羽田-那覇線でラストフライトを飾ります。

ANA,747,熊本空港

熊本空港着陸前のANAボーイング747(機体番号:JA8961) Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

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オリジナルサイン等が飾られた「さよならフライトチャーター」機内の様子 Photographer:Shigeru Nagata/Flight Liner

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乗客に用意された747退役記念オリジナル弁当 Photographer:Shigeru Nagata/Flight Liner

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「おかえりなさい☆747」の横断幕でジャンボを出迎えるANAグループ社員 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

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ANAのジャンボが熊本空港に戻ってきたのは2011年2月14日以来 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

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熊本空港国際線ターミナル8番スポットに到着したANAの747と乗客 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

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歴代CA制服を着用したANAの客室乗務員(CA) Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

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「さよならフライトチャーター」に乗務した熊本県・合志市出身のANA客室乗務員(写真左) Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

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熊本空港国際線ターミナルに到着したANAの747をカメラにおさめる人々 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

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熊本空港到着後は地元の親子などを招待し、遊覧フライトも実施した Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner