エアバスA350-900、年内にカタール航空へ引き渡し

エアバスA350-900

カーボン模様がデザインされたエアバスA350 XWB試験機「MSN2(F-WWCF)」 資料提供:Airbus

 年内にA350 XWBの就航を目指すエアバスは、これまで各試験飛行機で実施してきた試験等を発表しました。

 A350 XWBにはシリアル番号「MSN1」から「MSN5」までの試験機があり、それぞれの試験機でさまざまなテストや訓練を実施。これまでに「MSN5」以外の4機で350回以上のフライト、1,600時間を超える試験飛行を行っており、今後数週間以内に「MSN5」も試験飛行に入る予定です。

 A350 XWBの引き渡しは2014年10月~12月頃。カタール航空(QTR)へA350-900初号機がデリバリーされる予定です。なお、試験機「MSN4(F-WZNW)」 にはA350 XWBのローンチカスタマーであるカタール航空のロゴと「A350 XWB Launch Customer」のタグラインがデザインされています。

 
■エアバスA350 XWB(A350-900) 各種進捗
MSN1:最初のハンドリング品質、アイシングテスト、システムや発電プラントの試験
MSN3:ボリビアで高地テスト、カナダで寒冷地テスト、パフォーマンス測定、高温・低温環境下でテスト、システムや発電プラントの試験
MSN2:キャビン認証試験、初期の長時間フライト、機内エンターテイメント(IFE)、マッキンリー気候研究所にて極限気象下でテスト、カーボン模様を機体にデザイン
MSN4:外部ノイズや雷のテスト、アビオニクス開発と認証、最初の顧客のパイロットとメンテナンスチームのための訓練、カタール航空のロゴデザイン
MSN5:機内訓練、運航証明、ETOPS認証を取得、今後試験飛行実施へ

エアバスA350 XWB,カタール航空

カタール航空のロゴがデザインされたエアバスA350 XWB試験機「MSN4(F-WZNW)」 資料提供:Airbus