A380契約解除で不採算路線の運休等で経営改善を目指すスカイマーク Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner
スカイマーク(SKY)は14年3月期第1四半期決済短信で、導入を進めていたエアバスA380型機における約260億円の支払済み前払金が全額返還されない可能性があることに加え、エアバスより多額の解約違約金支払いを求められいることも明らかにしました。
エアバスと計6機のA380型機の購入契約を締結しているスカイマークは、7月25日にこの契約について解除する旨の通知をエアバスより受けており、相当金額の解約違約金支払は避けられない可能性もあるとしています。
今回のA380型機の契約解除で逼迫する経営状況を改善するため、スカイマークは6月に導入したエアバスA330-300による輸送力の強化、高品質座席の提供による顧客の囲い込み及び新規顧客の獲得、不採算路線の運休、金融機関からの借入れといった対応策を進めることで、収益力を強化し経営基盤及び財務基盤の安定化を図る考えです。
スカイマークはA380の契約解除に伴う違約金の金額には合理性がないと考え、法的手段も視野に入れています。