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「徹底的に地域にこだわる」 ソラシドエア高橋社長インタビュー
これは、ピスタチオグリーンの明るいコーポレポートカラーが印象的なソラシドエア(SNJ)のブランドコンセプト。2002年8月の羽田-宮崎線就航以来、九州・沖縄の翼として同社は8路線31往復、1日62便のネットワークを展開しています(2014年8月現在)。
航空会社の競争が激化し企業努力が問われる中、ソラシドエアの高橋洋社長は「地域振興に努め、各市町村の魅力を伝えることは企業として重要なミッション。これからも徹底的に地域にこだわっていきたい。」と意気込みを語り、地域と共に歩み続けることを経営理念にしています。
本記事ではソラシドエアの高橋洋社長に、ローカルエアラインとしてのあり方やソラシドエアの魅力、そして地域にこだわる理由等について話を伺いました。
-ソラシドエアの魅力を教えてください
地域と密接な関わりを持ち、九州・沖縄拠点のローカルエアラインである我々だからこそ出来ることをやっていく。それは地域に貢献すること。これは、ソラシドエアの魅力でもあり持ち味でもあります。地域の魅力を全国に発信することで各自治体も発展し、交通インフラである我々も初めて成長することができます。
また、日本の定期航空会社として必要なサービスに絞り込んで、できるだけ安い運賃をお客様に提供しています。品質面では大手エアラインと比べて遜色のない水準を維持しており、今もお客様にとって本当に必要なサービスは何かを見極めています。
女性社員と20代社員が多いことも魅力です。会社の平均年齢は35歳前後で、20代社員が会社全体の5割。女性社員も会社全体の半分を占めています。これからの日本の社会を考えた時、女性社員と若い社員のエネルギッシュな知恵と発想をしっかりと経営に反映させていけば、かなりのアドバンテージになると思います。これをソラシドエアの強みとして今後も経営にうまく活かしていきたいです。
-どんな機内販売が人気ですか?
機内販売で圧倒的に支持されている商品は、肌美和(きみわ)のシードスマイルズ ミストセットとマーユクリームです。マーユクリームは元々半年間の販売だったのですが、予想以上にご好評をいただいたため、販売を継続して今年で3年目になります。九州産のアゴだしスープも好評を頂いています。機内販売がきっかけで肌美和の認知度がアップし工場も増設されて、今や肌美和は全国ブランドになりつつあります。
フジバンビのドーナツ棒も子どもから大人まで幅広いお客様に人気です。機内限定のくまモンパッケージとして500円で販売しています。
ドーナツ棒も機内販売がきっかけで人気が非常に高まり、今では我々よりもフジバンビが有名になっていますね。
-機内販売も九州・沖縄の商品にこだわる
徹底的に地域にこだわり、九州・沖縄に縁のある機内販売や機内ドリンクを取り扱うのが当社のコンセプトです。地域に特化していることが評判になり、各県の企業の方にお会いすると、『ぜひソラシドエアの機内販売で使って欲しい』というご要請もいただきます。それによって地域との距離感もグッと近くなりました。
地元の商品を機内販売や機内ドリンクで知っていただくことで、『こんなにおいしい商品もあるんだよ。こんなに素晴らしい特産品もあるんだよ。』と、各市町村の魅力が全国の方にピーアールできる。それによって地域振興にも貢献できるため、こういった部分をローカルエアラインとして徹底的にこだわっていきたいと思います。
-女性から支持されるようになった理由は?
大手エアラインと比較すると、ご搭乗されるお客様層は女性の方が多い傾向にあります。これはやはり、2011年7月のブラントチェンジが大きな要因でした。”空から笑顔の種をまく”というコンセプトのもと、若々しくて明るいピスタチオグリーンのコーポレートカラーを取り入れ、”ソラシドエア”という新ブランドを導入したことは非常に効果があったと感じます。
-だまされたと思って乗ってほしい
それまでのスカイネットアジア航空時代は重苦しいイメージがありました。
機体も古臭く、遅延や欠航でお客様からお叱りをいただくこともしばしば。機材更新とブラント見直しを一緒にやったことは非常によかったと思いますが、首都圏でのブラント浸透がまだできていません。
今度も徹底的にブランド戦略を進めることで我々はまだまだ伸びると考えています。
新ブランド導入で制服と機体デザインも一新、機材更新も同時に進めており、現在は国内の大手エアラインと同じような高い運航品質を維持しているので、だまされたと思って乗ってほしいです。
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