機長とCAがコックピットで不適切行為 国交省、JALに厳重注意

JAL

不適切な行為があったとして、国土交通省航空局から厳重注意を受けたJAL © Toshio Tajiri/Flight Liner=15年3月

 国土交通省航空局は6月12日、日本航空(JAL)の運航乗務員らが機内で不適切な行為を行ったとして、同日付けでJALに対し厳重注意を行いました。

 問題が起きたのは6月7日の新千歳発伊丹行きJL2000便、ボーイング737-800型機の機内。

 国交省によると、JALの副操縦士がトイレで離席した際、操縦室内の機長が代わりに入室した客室乗務員(CA)を副操縦士の操縦席に着座させ、当該CAと一緒に自らのスマートフォンを使用して撮影していた事案が判明したという。

 機長の行為は、航空法第71条の2にある『操縦者の見張り義務』を果たしていないことに加え、操縦室に航空機を操縦できる乗務員が1名となった状態で行われていました。

 国交省は、「公共交通を担う航空運送事業者である貴社において、このような不適切な行為が行われたことは極めて遺憾であり、厳重に注意する」と、JALに対して文書で指導し、再発防止策の報告も求めています。

 JALは今回の不適切な行為について、このような事態を二度と発生させることのないよう、再発防止に全力をあげて取り組むとしています。