富士重工業、陸上自衛隊向けUH-Xの開発で防衛省と契約締結

UH-X

陸上自衛隊向け新多用途ヘリコプターUH-Xイメージ

 ベルヘリコプター・テキストロンはこのほど、長年にわたるパートナーの富士重工業株式会社が、陸上自衛隊が現在運用するUH-1Jの後継となる新多用途ヘリコプター「UH-X」150機の開発事業について、防衛省との間で契約を締結したことを発表しました。Bell 412EPIをベースに開発されるUH-Xは、離島防衛や災害救助活動に用いられ、2021年度より順次配備される予定です。

 ベルヘリコプターのジョン・ガリソン社長兼CEOは「富士重工業株式会社とベルヘリコプターのチームがUH-Xの共同開発事業者に選定されたことは、両社にとって大きな勝利。この契約締結により、共同開発プログラムを開始し、陸上自衛隊の要件を満たす試作機の初飛行に向け取り組んでいく」と述べています。

 富士重工業とベルヘリコプターのチームの選定は、納入に要する期間の面で開発リスクを低減し、また、日米安全保障同盟の強化や陸上自衛隊の能力の一層の向上に寄与するものです。

 陸上自衛隊においては、ベル・ボーイングV-22オスプレイ・ティルトローター機5機の導入も決定しています。

 富士重工業とベルヘリコプターのチームによるUH-Xは、陸上自衛隊の要件を満たすよう共同開発され、機体の性能および安全性、そして効率性が強化されます。なお、本機体は栃木県宇都宮市にある富士重工業の施設にて製造される予定です。