19時間飛行可能なA350-900ULR、シンガポール航空が選定

シンガポール航空,A350-900ULR

シンガポール航空向けエアバスA350-900ULRイメージ 資料提供:Airbus

 エアバスはこほど、新しくローンチしたA350-900の超長距離型、A350-900ULR(Ultra-Long Range=ウルトラロング・レンジ)をシンガポール航空が選定したと発表しました。シンガポール航空が発注している63機のA350-900のうち7機が、最大19時間飛行可能な超長距離型として引き渡される予定です。シンガポール航空はA350-900を4機追加発注し、合計発注数を67機に増加させています。

エアバス,A350-900ULR

エアバス、超長距離型A350-900ULRをローンチ © Toshio Tajiri/Flight Liner=14年11月

 米国へのノンストップ飛行用に最適化されたA350-900ULRは、燃料システムに変更を加え燃料搭載容量を増加させます。さらに、最大離陸重量を増加させ、空力性能を向上させることによって米国西海岸やニューヨークへの飛行を可能にします。

 シンガポールからニューヨークへの路線は距離にして約16,110キロあり、世界最長の旅客サービス路線となります。飛行時間は最大19時間となる見込みです。A350 XWBは顧客の要望に応じて超長距離型A350-900ULRを標準型A350-900に変更させることができます。

 A350 XWBはこれまでに世界中の41社から合計783機の受注を獲得しており、シンガポール航空はA350 XWBにおける東アジア最大の顧客。長距離型A350-900ULRは2018年から引き渡しが開始されます。