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MRJ、初飛行を無事終える
三菱航空機と三菱重工業は11月11日、開発を進めてきた次世代リージョナルジェット機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の初飛行を無事終えました。
初飛行は飛行試験機初号機(機体番号:JA21MJ)のMRJ90を使用し、県営名古屋空港を9時35分に離陸。今回の飛行試験は脚・フラップを下げ固定で実施し、太平洋側の空域で上昇、下降、旋回などの基本特性の確認を約1時間半かけて行いました。三菱航空機の森本社長は「これまでの皆様の多大なるご協力により、本日MRJは無事、大空に飛び立つことができました。今後、さらに気を引き締め、型式証明取得、初号機納入に向け邁進していきます」と述べています。また、機長を務めた安村操縦士は「MRJの操縦性は、期待以上のものでした。大変快適なフライトでした」と述べました。
MRJの受注数は11月現在で407機。内訳は確定が223機、オプションが160機、購入権が24機。日本の航空会社では、全日本空輸(ANA)が確定15機、オプション10機の計25機、日本航空(JAL)が32機確定発注しています。
海外では米トランス・ステーツ・ホールディングス社(Trans States Holdings Inc.:TSH)から100機(確定50機、オプション50機)、米スカイウエスト航空(SKW)から200機(確定100機、オプション100機)、ミャンマー連邦共和国のマンダレー航空(LMT)からMRJ90(確定6機、オプション4機)を10機、米イースタン航空から40機(確定20機種、オプション20機)を受注しています。
三菱航空機と三菱重工業は今後、国内での飛行試験を継続し、2016年第2四半期から米国ワシントン州モーゼスレイク市のグラント・カウンティ国際空港を拠点とした飛行試験を実施。2017年第2四半期には量産初号機をローンチカスタマーであるANAに納入する計画です。