2016年2月から工事に着手する伊丹空港 © Daisuke Tsukida/Flight Liner=13年4月
伊丹空港は2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けたターミナルの改修について、2016年2月から工事に着手すると発表しました。伊丹空港の大規模な改修は同空港ターミナルビルが大阪万博開幕を控えた1969年にオープンして以来、47年ぶり。
リニューアル後は現在2か所に分散している到着口を2階中央に集約させ、歩行者専用通路は改良で地上交通機関(再配置)との接続を改善します。また、到着後100mでバス、タクシー、モノレールに乗り継ぎできるようになります。出発時の動線は改修でモノレール駅とターミナルビル中央2階が直結し、バス降場を南北ビル前へ配置することにより、出発時の乗継動線を短縮します。
このほか、動く歩道の大幅増設、屋上展望デッキの拡張、ビル中央の飲食・物販店舗の全面リニューアル等も行われます。
また、小型機対応フィンガーも新設し、全日本空輸(ANA)とJALグループのジェイ・エア(JAR)が今後導入するMRJ(三菱リージョナルジェット)等の小型機にも搭乗橋でスムーズに乗降できるよう改修します。
本体の改修工事に先立って関連工事から開始されますが、ターミナルビル利用者に直接影響する解体工事は2016年9月に取り掛かる見込みです。中央エリアの先行オープンは2018年春、グランドオープンは2020年8月、概成は2020年3月を予定しています。