ボーイング787-10量産初号機、川崎重工業が主要組立開始 資料提供:Boeing
ボーイングはこのほど、787ファミリーの最大サイズとなる787-10量産初号機の主要組立を川崎重工業が開始したと発表しました。これにより、同機種の開発は新たな主要マイルストーンに到達したことになります。
ボーイングのパートナー企業である川崎重工業は愛知県弥富市の名古屋第1工場で3月14日、計画より丸2週間早く前部胴体への円形フレーム取り付けを開始しました。川崎重工業は787の前部胴体、主脚格納部、主翼固定後縁の生産を担当しています。
787-10は2014年夏に全日本空輸(ANA)とニュージーランド航空(ANZ)が導入した787-9の胴体をそのまま延長したもので、優れた効率性と最大の共通性を備えるよう設計されています。設計と部品の95%は787-9と同一。複雑さやコスト、リスクが生産システム全体で軽減され、航空会社に運航上の便益をもたらします。
787-10の最終組立はサウスカロライナ州ノースチャールストン工場。2018年に初納入を計画しています。
ボーイングは3月現在、787-10を9社から153機受注しており、これは787シリーズの総受注数の13%に相当します。