ロンドン・ヒースロー空港、サーモグラフィー検査を試験的に実施 体温検知で新型コロナのリスク低減

ロンドン・ヒースロー空港は、5月21日から、ターミナル2の入国エリアで、体温検知の技術を用いたスクリーニング検査を試験的に実施している。

空港に到着した乗客の体温の異常を、サーモグラフィーカメラを通じて検知することで、新型コロナウイルスの感染や人への伝播といったリスクを低減するというもの。入国エリアに設置されている看板を通じて、乗客に検査を試験的に導入している旨が伝えられるが、それ以外には目で見て分かる変化はない。検査から得られた個人情報が、保存、共有されることもない。

今回の試験的実施で得られた成果は、イギリス政府と共有することにより、空港での健康診断の国際基準の必要性を促し、迅速な構築を進めることで、各国間での貿易や旅行の再開に寄与していくとしている。今回の試みが成功した場合は、出発エリアや乗り継ぎエリアなど空港内に幅広く、同様の機器を設置するという。